プロがお見合いを仲介!「結婚相談所」を利用してみた
相手も自分を選んでいる
数週間後、数人の候補者のプロフィールが添付されたメールが送られてきて、その中からデート相手を選べました。私のプロフィールも「ボウズ・リヨン」のマッチメーカーが作成してくれますが、もちろん自分で編集も可能です。そして、プロフィールに添付する写真を3枚選びます。 ヘイリーが送ってくれた5人の男性に目を通したとき、私はかなり感動しました。公私ともに成熟し、興味を惹かれる男性が私の前に現れた…と実感したからです。見栄え重視のプロフィール写真もなく、「一緒に悪いことができるパートナー募集」とか「カジュアルに付き合える人、連絡ください」といった類の記述もありません。 視覚(見た目)に頼らずその人物を判断するために、あえて小さな写真が添付されていました。つまり大事なポイントは、相手のことを知り、なぜ相手にとって私がマッチする人物だったのかを知ることなのです。 候補者の中からマーク(仮名)を選んだ理由は、彼の笑顔と、スポーツが好きという共通点があったからでした。 一週間後、私たちはワインバーで会うことに。彼はクライミングについて、私はワイルドスイミング(川や湖など自然そのままの環境で行うスイミング)について話し、それぞれの姪や甥がどんなにかわいいかについて話しました。 翌日、彼は2回目のデートを申し込んできましたが、私は彼との“化学反応”をイマイチ感じることができず断ることに。それでもマークとのデートはとても楽しかったし、思い出に残るものでした。
緊張の初デート
次のマッチングは一カ月後にやってました。「ねえサラ、ぜひポールに会ってほしいの! 」ヘイリーの興奮が画面から伝わってくるほどでした。 ポールのプロフィールを読んで、それも納得のこと。「背が高い?」←チェック。「いい仕事してる?」←チェック。「 多趣味?」←すばらしい! もちろんチェック! プロフィールが描く彼はとてもすてきな人だったのです。 その後、双方の合意を得て彼に私の電話番号が伝えられ(「ボウズ・リヨン」では双方が「会いたい」と意思表示した後、男性に女性の電話番号を教えるルールがあります)、数日後にチャットアプリでポールから連絡がきました。最初のデートの話が出るまで、一週間以上ずっとポールとチャットをしていました。 私は過去三年間に行ったたくさんの“チャットフレンド”のおかげで、ややデートアプリにトラウマが生まれつつありました。延々とメッセージを送り続けるだけで、けっして会おうとしない男性も多かったからです。 ポールとのチャットも「このまま会わないで終わるかも? 」とやや心配しましたが、最終的に彼が「カクテルでも飲みに行かない? 」と誘ってくれたのです。誘われたときは、久しぶりの初デートに興奮と緊張、両方の感情があることに気づきました。そのくらい、期待していたということだと思います。 今思い出すと、ポールとの初デートは完璧でした。夜7時に待ち合わせ、午前2時にバーが閉まるまで、私たちはずっと一緒でした。一度も会話が途切れることなく、暗い照明とウイスキーの香りが漂う中、二人とも顔がほころんでいるのがわかりました。 結論から言うと、私たちは交際や結婚には至りませんでした。私自身、この結果にすごくガッカリしています。ポールとはすばらしいデートを5回もしました。お互いに刺激し合い、キスもしたし、すてきな時間を過ごしました。でも彼と真剣な交際に発展する前に、別れを告げることにしたんです。 彼は前の恋愛が忘れられないようだったから。 私たちは今でも友達だし、彼と出会えたことに感謝しています。