コンチネンタル、世界初公開の「エモーショナルコックピット」など「CES2025」に出展
コンチネンタルは、米ラスベガスで開催される「CES2025」(現地時間:2025年1月7日~10日開催)の出展概要を発表。世界初公開の「エモーショナルコックピット」や、生体認証とHMI機能を備えたデモ車両、乗客の生体パラメーターをモニタリングする「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレー」など、次世代モビリティの実現に向け、路上からクラウドにいたる最先端のイノベーションソリューションを出展する。 【画像】世界初公開の「エモーショナルコックピット」 ■ 世界初公開の「エモーショナルコックピット」 世界初公開の「エモーショナルコックピット」は、最新のディスプレー技術とスワロフスキーのユニークなデザイン要素を集約。 エモーショナルコックピットは2つのディスプレーで構成され、「コントロールエレメント」は、ドライバーと助手席の中央入力ユニットとして機能。ダッシュボード上の「ウィジェットクリスタル」は、AIアシスタントと小さなインタラクティブウィジェットのインタラクションサーフェスとして機能、天気、場所、または充電状態などの情報を一目で分かりやすく提示する。 巧みにカットされたクリスタル面の背後に高度なマイクロLEDディスプレー技術が収納されており、クリスタルケースに表示されるコンテンツが内部に自由に浮かんでいるような印象を与える。 ■ 意思疎通テクノロジーを備えたIQ(知能指数)をもつデモカー 会場に準備したデモカー「インテリジェント・ビークル・エクスペリエンス・カー」では、今後3年から5年の間で量産化が見込まれるさまざまなソリューションを集約。ヒトと車両間の車外のコミュニケーション、とりわけ、生体認証を使用した直感的でタッチフリーのアクセスに焦点を当てた。 具体的には、ユーザーが乗車する前から車両側がユーザーを認識し、顔や動きの特性を解釈して車両を開閉したり、スーパーマーケットの駐車場でテールゲートを積極的に開けたりするなどのアクションを導き出す。さらに、車両使用を許可されておらず、犯罪の意図を持って車両に近づく可能性のある人物の特定も可能で、この場合、ドアはロックされたままで警告を発する。 このデモカーはSDV(ソフトウェア定義車両)を形にしたもので、ソフトウェアにより形作られ管理される自動車や、次世代車両に向けた生体認証の時代の到来を告げるもの。将来的には車両はドアが開く前にユーザーと対話するようになり、ユーザーの意図や動き、表情を解釈できるようになるという。 ■ 乗客の生体パラメーターをモニタリングする「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレー」 乗客の生体パラメーターをモニタリングする「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレー」は、生体認証ソリューションのリーディングプロバイダーでありBASFの子会社「trinamiX」と共同開発。OLEDディスプレーの背後に、カメラと目に安全なレーザードットプロジェクターが組み込まれており、肉眼では見えない仕組み。 心拍数などのバイタルパラメータを非接触でモニタリングし、ストレスの多い状況や運転席での差し迫った医療緊急事態を特定。必要に応じて、車両に取り付けられた対応する安全機能を始動し、乗員や他の道路利用者を保護する。また、エアバッグやその他の拘束装置の展開を最適化し、シートベルトの正しい固定を確認するための3D距離マッピングを備えた。
Car Watch,編集部:椿山和雄