中国電力が原因と再発防止策を公表 島根原発2号機原子炉の水位計が“異常”を示したと誤って発表した問題 水位計の仕様が運転部門に共有されず
日本海テレビ
中国電力は12月19日、12日に島根原発2号機原子炉の水位計の測定値を誤って発表した問題について、原因と再発防止策を公表しました。 12月12日、中国電力は原子炉水位計の1つが一時、故障したと思われる数値を示し、安全保安規定に定める「運転上の制限を満足しない状態」になったと発表し、その後訂正し、異常はなかったと発表していました。 中国電力は12月19日、この問題について原因と再発防止策を発表しました。 中国電力によりますと、新たな安全基準の下、追加した水位計は重大事故が起こった時にのみ確認することになっていて、通常運転時には上限を超える水位を示す仕組みでしたが、原発の運転を担当する部署にこの情報が伝わっていませんでした。このため、運転員は通常運転時にもかかわらずこの水位計が上限を超えているのを確認し、異常が起こっていると誤った判断をしてしまったということです。 この問題を巡っては12月18日、原子力規制委員会の山中伸介委員長が会見で「教育不足、認識不足があったと理解している」などと、運転員の訓練が不足していた可能性を指摘していました。 中国電力は、正しい判断基準を手順書に反映するとともに運転員に教育を実施。追加した他の設備については、適切な情報共有が行わていることを確認したということです。