【解説】プーチン氏24年ぶり訪朝…「頼もしい同志」と寄稿 顔写真付きの旗並び歓迎ムード アメリカは関係強化に懸念
訪朝時に「大きなお土産」か
青井 キャスター: ーー24年前にプーチン大統領が北朝鮮を訪れた時との違いは何なのでしょうか? 立石 取材センター室長: プーチン大統領が前回平壌を訪れたのは24年前の2000年で、その時は金正恩総書記の父親である金正日氏との会談だった。 この時、プーチン大統領はまだ大統領に就任してわずか2カ月で、まだ40代だった。 今のプーチン大統領は、その時よりもはるかに強大な権力を持っている。プーチン大統領は会談に先立って、北朝鮮とロシアの関係をより高いレベルに引き上げると述べている。 経済支援や軍事協力、もしくは何らかの条約に向けた協議など、「大きなお土産」といわれるようなものを持っていく可能性がある。 青井 キャスター: ーー北朝鮮のメリットとロシアのメリットは何があるのでしょうか? 立石 取材センター室長: プーチン大統領はウクライナで戦争を続けているため、弾薬が足りないという状況になっている。北朝鮮とロシアは、共通した武器を旧ソ連製の武器も含めて使っているため、シンプルな弾薬や砲弾の交換がしやすいという意味では、1つの弾薬庫みたいな存在でもある。 一方で、金正恩総書記は今、ミサイルロケットの開発を進めており、最先端技術はロシアが蓄積しているので、北朝鮮はこれがどうしても欲しい。こういう状況で、お互い“ギブアンドテイク”の関係が成り立つため、そのあたりが大きな注目ポイントになると思われる。 (「イット!」 6月18日放送より)
イット!