世界一有名な“波の絵”はどう生まれどう広まった?「北斎グレートウェーブ・インパクト」すみだ北斎美術館で開催
■“バズった”北斎のグレートウェーブは現代でも大人気 第3章の前半では、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が同時代の絵師や門人たちにどれほど絶大な影響を与えたのか、を、歌川広重や歌川国芳、月岡芳年らが手がけた大波の浮世絵などを中心に展示・紹介しています。 まさに現代で言う“バズった”北斎の作品は、あっという間に数多くの浮世絵師がオマージュ作品を手がけて、広く拡散していきました。
その人気とインパクトは、現代の私たちの日常でも、さまざまな商品に使われています。第3章の後半は「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をデザインにあしらった貨幣や切手、メディコム・トイのBE@RBRICK(ベアブリック)やレゴ🄬といったコレクターズアイテム、ポテトチップスやビールのパッケージなど、幅広いアイテム33点がずらっと展示されています。 子どもの頃に自宅で見かけたり、実際に持っていた! なんてものを探してみるのも楽しいかもしれませんね。
■新千円札発行当日のイベントやミュージアムグッズにも注目 美術館のエントランスすぐのところにあるミュージアムショップでは、展覧会の図録(税込2,600円)や、「神奈川沖浪裏」にまつわる美術館オリジナルのアイテムや、会期に合わせてセレクトされたアイテムなどが購入できるそう。プレゼントにも良さそうですね。
また、展覧会の会期中であり、新千円札の発行開始当日でもある7月3日には、1日限りの無料記念イベント「新千円札発行記念 浪裏まつり」を10~16時半に開催予定です。新千円札を掲げて、浪裏作品の中で記念写真が撮影できるフォトスポットや、本展にも展示されている、カルビー「堅あげポテト うすしお味~浪裏パッケージ~」を先着200名にプレゼントするほか、木版画や江戸切子の作品の販売、カフェコーナーの営業なども予定されています。 ■ Naomi アートライター・聞き手・文筆家/取材して伝える人。服作りを学び、スターバックス、採用PR、広報、Webメディアのディレクターを経てフリーランスに。「アート・デザイン・クラフト」「ミュージアム・ギャラリー」「本」「職業」「生活文化」を主なテーマに企画・取材・執筆・編集し、noteやPodcastで発信するほか、ZINEの制作・発行、企業やアートギャラリーなどのオウンドメディアの運用サポート、個人/法人向けの文章講座やアート講座の講師・ファシリテーターとしても活動。学芸員資格も持つ。 https://lit.link/NaomiNN0506 ■information 特別展「北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」 会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室、4階企画展示室 期間:6月18日~8月25日(9:30~17:30)/月曜休、7/16、8/13休 ※7/15、8/12は開館/※前後期で一部展示替えあり 前期:~7/21、後期:7/23~8/25 料金:一般1,500円、高校・大学生および65歳以上1,000円、中学生および障がい者500円、小学生以下は無料
Naomi