ソニー、KADOKAWAの筆頭株主に アニメやゲームを世界展開
ソニーグループは19日、出版大手のKADOKAWAに約500億円を出資すると発表した。10%の株式を保有する筆頭株主になる。豊富なコンテンツを持つKADOKAWAへの関わりを深め、アニメやゲーム作品の展開を強化する。 ソニーは来年1月7日、第三者割当増資でKADOKAWA株の約8%を取得する。ソニーは2021年にも約2%を取得していたため、今回の追加取得で筆頭株主となる。ソニーから取締役1人を派遣するという。 両社はこれまでも、KADOKAWAの原作小説をソニーの子会社でアニメ化するなど、協業関係にあった。筆頭株主となることで「より踏み込んだ協業ができる」(ソニー広報)という。KADOKAWAはゲームやアニメ、小説など幅広い作品を持つ。国内外の出版社やアニメ、ゲーム会社を共同で買収するほか、ソニーがゲームの配給を担うことなどを検討。作品の海外展開も強化する。
朝日新聞社