【ベネチア国際映画祭2024】 金獅子賞はアルモドバル監督作!受賞結果一覧。ニコール・キッドマンに女優賞!
『Queer』
『Queer』は、ルカ・グァダニーノ監督が作家ウィリアム・S・バロウズの小説を映画化。主演ダニエル・クレイグは1950年代のメキシコシティを舞台にアルコールや薬物中毒の性的マイノリティ男性を演じ、繊細なテーマと独自の映像美が光った。 衣装は『チャレンジャーズ』同様、ジョナサン・アンダーソンが手掛ける。SCREEN DAILY紙は「この135分間の冒険物語は、心の闇からバッドトリップに至るまでを描き、アートフィルム好きな層を魅了するだろう。しかし、LGBTQI+の観客に受け入れられる可能性は低い」と指摘。
『The Order』
ジャスティン・カーゼル監督が手掛けた宗教的スリラー『The Order』は、主演ジュード・ロウの熱演が現地で絶賛され、7分間のスタンディングオベーション。
and more! 『ジョーカー:フォリー・ア・ドゥー』
ところで、終盤に上映されたレディー・ガガとホアキン・フェニックスの『ジョーカー:フォリー・ア・ドゥー』は、今年とびきり注目を集めた作品だった。 7分間のスタンディングオベーションだったが、ふたを開けてみると賛否両論。「ジョーカーがジョーカーらしくない」(Variety)、「陰鬱で期待外れ」(BBC)、「イライラさせられる続編」(The Hollywood Reporter)、「退屈で、平凡で、レディー・ガガを犯罪的に無駄遣いした」(Indie Wire)と酷評され、「わざと悪い感じにしたのでは?」と推測まで出る始末。 一方で、VarietyやThe Hollywood Reporterはレディー・ガガの演技や、映画の革新性、ホアキンとレディ・ガガのケミストリーなどの部分を評価。とにかくこれは自分で映画を観て、好きか嫌いか判断するしかないといえよう。
セレブ祭りの様相も
アウト・オブ・コンペティションで上映された、ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーの共演作『WOLFS』。 ブラッド・ピットはパートナーのジュエリーデザイナー、イネス・デ・ラモンとレッドカーペットデビュー。