韓国 きょうのニュース(12月31日)
◇尹大統領の容疑は「内乱首謀」 拘束令状執行時期は未定 独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」の関係者は31日、同日発付された尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の拘束令状の罪名は「内乱首謀」で、令状を執行する時期はまだ決まっていないと明らかにした。公捜処は尹大統領を逮捕した場合、政府果川庁舎で取り調べを行った後にソウル拘置所に収容する予定だ。拘束令状の有効期間は来年1月6日までだが、執行されなかった場合は裁判所の許可を得れば延長できる。 ◇尹大統領側「拘束令状は違法」 捜査には「堂々と応じる」 尹錫悦大統領の弁護団は、高位公職者犯罪捜査処がソウル西部地裁に請求した尹大統領の拘束令状が発付されたことを受け、「捜査権のない捜査機関が請求した令状が発付されたのは驚くべきことで、到底受け入れられない」との立場を示した。弁護団は記者団に対し、「現在の拘束令状は違法」として裁判所の決定に遺憾を表明した上で、拘束令状の執行に応じない姿勢を示した。また、尹大統領が捜査を避ける理由はなく、遅延させる意図もないとして、いかなる捜査機関であれ適切な手続きが行われれば堂々と応じると強調した。 ◇憲法裁裁判官候補3人中2人任命 大統領代行 尹大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官は31日の閣議で、尹大統領の弾劾審判を行う憲法裁判所裁判官の候補3人のうち2人を任命したと発表した。任命しなかった1人については与野党の合意後に任命する方針を示した。崔氏は「一日も早く政治的不確実性や社会の対立を終わらせ、経済と国民生活の危機の可能性を防ぐ必要から任命を決定した」と述べた。 ◇旅客機事故 遭難信号発信前後の状況究明へ 南西部の務安国際空港で29日に発生したチェジュ航空の旅客機事故の真相究明が本格化する中、機長が遭難信号の「メーデー」を発信する直前の2分間の状況に関心が集まっている。機長は29日午前8時59分に管制塔に「メーデー」を3回発信した。その後、着陸せずに高度を上げた旅客機は胴体着陸を試み、午前9時3分に滑走路の外にあるコンクリートの構造物に衝突し、炎上した。調査では遭難信号を発信した原因、胴体着陸の過程で機体異常があったかなどが対象になるとみられる。 ◇「非常戒厳」関与の司令官2人を起訴 前国防相に続き 尹大統領が一時宣言した「非常戒厳」について捜査する検察の特別捜査本部は、呂寅兄(ヨ・インヒョン)国軍防諜司令官と李鎮雨(イ・ジヌ)首都防衛司令官を内乱重要任務従事と職権乱用権利行使妨害の罪で起訴した。非常戒厳の関連人物が起訴されたのは金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官に続き2回目。検察によると、呂氏は戒厳当時、金氏から最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表や与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表(当時)などを逮捕するよう指示され、李氏は非常戒厳の宣言前に金氏から国会を封鎖して非常戒厳解除要求案の採決を阻止するよう指示されたことが分かっている。
Copyright YONHAPNEWS <転載、複製、AI学習禁止>