友人でも家族でも大切にしているのは「負けられる」こと【モデルはまじのコミュニケーション術】
“負けられる”ようになると、人間関係が穏やかに築ける
そんな両親のもとで育っているので、息子もわりとすぐ謝れる子に育っています。たとえば私とプロレスごっこをして遊んでいる時、頭がゴチンとぶつかったりすると「ごめんね! 大丈夫?」とサラッと言ってくれます。親の私も間違っていたら謝るし、息子も悪かったと理解したらすぐに謝る。嬉しかったことはすぐにお互いに“ありがとう”を言います。 そして、私が嫁いで25年、阿部家の“負けっぷり”をたびたび実家でも発揮。“ごめんなさい”や“ありがとう”を、何かと言うようにしていたら、いつの間にか不器用だった浜島家の両親も“負けられる“ようになっていました。今では自然に言葉が出てくるようになっています。ちょっとしたひと言ですが、すっと言えると人間関係を穏やかなに築けるんですよね。 人を変えるのは難しいとよく言われるし、もちろんそういう面もあると思いますが、“負けられる”性格は、周りに伝っているなのだあなと思うと、少し誇らしく、嬉しい気持ちになるんです。 撮影/沼尾翔平 スタイリング/亀甲有希 ヘア&メイク/吉岡美幸 構成・文/幸山梨奈
浜島 直子