【NAR】調教師・騎手免許試験新規合格者発表 ばんえい大友一馬ら3人、ホッカイドウ渡辺準己
地方競馬全国協会(NAR)は20日、令和6年度第2回調教師・騎手免許試験新規合格者を発表した。北海道関係では、ばんえい競馬の騎手免許試験に大友一馬(30)、菅原響希(22)、中原蓮(22)の3人が合格。ホッカイドウ競馬では同じく渡辺準己(27)が合格した。免許は12月1日付で交付される。 ばんえい競馬では、令和4年度以来となる3人の新人騎手が同時に誕生した。最年長30歳の大友は、かつてばんえい騎手&調教師としても大活躍した祖父の故栄司さん、父は現役調教師の栄人師(61)という、ばんえい競馬一家の3代目にあたる。 幾多の回り道はしたが、2度目のチャレンジで“本業”への試験をパス。「率直にうれしいですし、安心しました。この場に立てていられるのは、応援してくださった厩舎の皆さんや、父である調教師の支えがあったからこそ。感謝の気持ちを忘れず、必死に頑張っていきたい」と決意を口にした。 幼少期から馬のいる環境で育ったが、自身は元日本代表長谷部誠に憧れるサッカー少年だった。小学から競技に打ち込み、帯広大谷高→流通経済大と進んだ。卒業後は社会人として営業職に就き、「馬には触っていなかった人生でしたが、お客さまとの会話の中で、祖父や父の話をしているうちに、ばんえい競馬はすごい仕事だということを気づかされました」。 勝負服は尊敬する祖父、父と同じピンクと水色を基調にしたものを継承する。大友厩舎には、かつて、ばんえい記念4連覇の名馬スーパーペガサスという最強馬が存在した。「子どもながらに、すごく強い馬だったということは覚えています。いつかはそういう馬に乗ってみたいですし、乗せていただけるように、日々、実力をつけていきたいです」と力を込めた。【奥村晶治】