かまってほしい動物園のパンダと飼育員さんのやりとりが幸せすぎる…!
ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。 【写真】パンダのタンタンと過ごした、すばらしい日々 2021年に心臓疾患が見つかり、治療を続けていたタンタンですが、2024年3月31日に虹の橋を渡りました。当時、国内最高齢の28歳でした。いつでも笑顔をくれた神戸のお嬢様・タンタンをしのび、在りし日の日常を振り返りながらお伝えします。
お知らせは突然に
お嬢様の観覧中止についてお伝えしたのが、連載69回目(https://gendai.media/articles/-/93414)のこと。2022年3月14日から当分の間、タンタンの観覧が中止になると園から発表があったのです。 当時の同園広報・木下博明さんによると「タンタンの体調管理のため、当面の間、観覧を中止いたします。健康管理が十分に出来ましたら、また観覧を再開する予定です。タンタンの健康管理を最優先としていますので、宜しくお願いします」とのこと。まさかこの後、観覧再開できないなんて、この時は夢にも思いませんでした。 一方、公式ツイッターはいつも通り。このときは、通路から外に通じる金網をツンツンし、外に出たいようなそぶりをするタンタンの姿がアップされていました。「以前は鉄板だったところが網に変わって外が見えるので、不思議に思っているんでしょうね」と話すのは、飼育員の梅元良次さん。 少し金網を鼻でツンツンした後、すぐにあきらめてその場にゴロンと転がったタンタン。「日光浴中は、ニンジンをかじったりしながらゴロゴロしていました」と話す、梅元さん。小一時間ほどこの場所で日光浴を楽しんんだそうです。この頃も、休園日である水曜日には、お庭を散歩することもありました。 お散歩の帰宅は気分次第のようで。「普段は腹時計で、お腹がすいたら帰ってくるんですが、たまに長く帰って来ないこともあります。まぁ、イヤなら帰ってくるとは思うんですけど、どこまでがストレスになるか分からないですからね」(梅元さん) 休園日にはお散歩を楽しみながら、ふだんは温度が安定した屋内で過ごしてもらうのが、良いようですね。