認知症予防に始めたい「家事」で脳トレ ! 脳の強化法「脳番地トレーニング」とは?
「料理」は脳を万能に刺激する。
1.伝達 「料理を誰かに食べてもらいたい」「喜んでくれる笑顔が見たい」という気持ちが、伝達系脳番地を刺激。 2.感情 料理が完成したときの達成感や喜び、「おいしい」と褒めてもらったときの幸福感が、感情系脳番地を揺さぶる。 3.運動 体を動かすときに欠かせない運動系脳番地。料理を作るときに手際よく手先を動かせるのは、運動系からの命令。 4.記憶 味見=以前作った料理の記憶を脳から引き出したり、直前の味と比較し吟味する行為で、記憶系脳番地がフル稼働する。 5.視覚 食材の鮮度をはじめ、調理中の変化や仕上げのタイミングを見極めるときなど、料理の全工程で視覚系脳番地が働く。 6.思考 料理の段取りや手順を考えたり、何品も同時進行で作ったり、アレンジ料理を考えているときも思考系脳番地が活躍。 7.理解 周囲を理解しようとしたときに発動される理解系脳番地。相手の好みなどを考えて献立を組み立てているときも働く。 8.聴覚 調理中、グツグツ、パチパチといった音も火の通りを見極める判断材料。音に意識を向けると聴覚系脳番地が活発に。 (NG) □ いつも同じやり方。 □ イヤイヤやる。 □ 手抜きをする。
(Check!)まずは自分の脳の傾向を知ろう。
8つの脳番地のチェックの中で該当する項目が多いものは、その脳番地の働きが鈍っている可能性が。強化策の中でも、特に注目。 「50代以降、家事での認知症予防で、特に鍛えたいのは伝達系、感情系、運動系、記憶系脳番地の順。それらの具体策から取り入れていくのもおすすめです」
1.伝達系脳番地
□ 人に説明するのが面倒くさくなってきた。 □ 「どうして言ってくれなかったの?」とよく言われる。 □ ひとりでいるのが一番ラクだ。 □ 人と話した後、自分の発言を後悔することが増えた。 □ 「うれしい!」という気持ちがうまく表現できない。
2.感情系脳番地
□ 最近、ドキドキ、ワクワクすることがない。 □ ドラマを見て泣かなくなった。 □ 顔の表情が乏しくなった。 □ 急に気が変わることが増えた。 □ イライラをうまく抑えられない。