那覇空港第２滑走路を離陸し、陸上自衛隊木更津駐屯地へ帰途についた陸自の輸送機Ｖ２２オスプレイ＝２日午前９時４分

　陸上自衛隊与那国駐屯地で発生した事故の影響で、自衛隊那覇基地で駐機を続けていた陸自の輸送機V22オスプレイは２日午前9時すぎ、那覇基地と共用する那覇空港第2滑走路から離陸した。陸自高遊原（たかゆうばる）分屯地（熊本県）を経由して、拠点でもある千葉県の木更津駐屯地に戻るとみられる。 【動画あり】前日に那覇空港でホバリングするオスプレイ

　陸自のオスプレイは、日米共同統合演習「キーン・ソード２５」に参加するため、１０月２１日に那覇基地に初めて飛来した。その後、同２７日に演習の一環で与那国駐屯地に飛来した別のオスプレイが離陸する際、機体が左右に振れて不安定な状態となり、機体を一部損傷する事故が起きた。これを受け、陸自はオスプレイの飛行を見合わせていたが、１１月１４日に事故は人為的要因で引き起こされたとの調査結果を発表し、オスプレイの飛行を順次再開していた。 　一方、与那国駐屯地にとどまっている別のオスプレイについて、陸自は木更津へ海上輸送して修理する方針だが、時期は明らかにしていない。