リーグ優勝を決め、歓喜のヤンキースナイン（AP）

◇１９日（日本時間２０日）　ア・リーグ優勝決定シリーズ第５戦　ガーディアンズ２―５ヤンキース（クリーブランド） ◆大谷翔平に美女もうっとり【写真】 　ヤンキースは敵地のリーグ優勝決定シリーズ第５戦に延長１０回の末５―２で勝ち、シリーズを４勝１敗として１５年ぶり４１度目のワールドシリーズ進出を決めた。 　主役のアーチ競演で頂上決戦の舞台を射止めた。２―２と同点の延長１０回２死一、二塁。フアン・ソト外野手（２５）は右腕ギャディスの外角高めストライクゾーンぎりぎりの１５３キロ直球をフルスイング。こすったかに見えた当たりはぐんぐんと伸び、中堅フェンスに背をつけたトーマスの頭上を越えていった。 　決勝３ランは、射出３７度という『ムーンショット』。ソトは一塁の自軍ベンチに向かって両拳を４回も振り上げた後、一塁に向かって走り出した。 　ソトは全米中継局ＴＢＳのヒーローインタビューで「アメージング（素晴らしい）。うちはここで本当にいい仕事をした。開幕日から必死にプレーし、猛練習した。そしていま、アメリカン・リーグで最高のチームになった」と、何度も首を横に振りながら語った。 　ホームランの打席については「俺で決めると思った。とにかく、うまくミートしようと心掛け、それができた」と振り返った。さらには「最高なのは俺たちだ。ワールドシリーズに行けるのはいつだって最高の気分。そのためにプレーしている。やっと、やり遂げた。うちには最後まで行ける才能がそろっている。本当にチーム一丸となっているし、お互いのためにプレーしているし、ワールドシリーズでも勝つ」と『世界一宣言』まで飛び出した。 　６回はＤＨのジャンカルロ・スタントン外野手（３４）が２点を追う６回２死３塁で、フルカウントから外角低め１３３キロのスライダーを捉え、左中間最深部のスタンド中段に突き刺さる同点２ラン。飛距離４４６フィート（約１３６メートル）の特大弾だった。 　ソトは、先輩の一発を「あの男こそ、うちの主役だからね。あの一発で試合を振り出しに戻せたし、シーズンを通じてずっとそういう仕事をしてくれた。味方でいてくれて本当にハッピーだ」とたたえた。（写真はAP）