「仕事ないから地元に戻る?」19歳で仕事が激減した高橋ユウ「芸能界を1回リセット」で感じた屈辱と新たな道へ導いた「言葉」
そして本番当日、練習通りのパフォーマンスができたときの快感は格別で(笑)。初めて自分をカッコよく魅せられたんじゃないかなと思いました。さらに実家の滋賀から駆けつけてくれた両親が「ユウちゃんすごい綺麗だったよ!」と喜んでくれたことも嬉しかったです。 このショーをきっかけに撮影でも自信を持って自分を表現できるようになり、モデルの仕事がどんどん好きになりました。周りの評価を気にしなくていいんだと思えてからは人見知りもなくなっていました。
■仕事が激減…アルバイトを決意 ── モデル時代は歌手への思いはいかがでしたか? 高橋さん:いつ歌手デビューできるのだろうと思っていたんです。けれど、高校2年の冬に出演した『仮面ライダーキバ』は音楽をテーマにした作品。そこで役になりきって歌を歌ったり、CDを出したり、ライブしたりするなかで歌手とは違う魅力があることを知って、いつかミュージカルにも挑戦してみたいという思いが芽生えていきました。 ところが『仮面ライダーキバ』が終了後、専属モデルをしていた雑誌も次々と終了してしまい、気づいたら仕事がどんどん減っていって…ついに仕事が全くないという状況になってしまって。
── モデルの仕事もなくなってしまったと。その当時おいくつだったんですか? 高橋さん:19歳です。当時の事務所の人には「仕事がないから地元(滋賀県)に戻る?」と。それを聞いて、モデル以外にも仕事の幅を広げていきたい思っていた矢先だったので、このまま地元に戻るのだけは絶対に嫌だなと思いました。 しかし、仕事がなければ生活はできない。そこで悩んだ末に、いったん芸能界の仕事をリセットして、アルバイトをしっかりやろうと決めました。振り返れば、高校1年生でモデルデビューをしたため、これまでアルバイト経験がありませんでした。「このままでは人生経験がたりない。演技をするうえでもっと社会を知ったほうがいいのでは」と考えるようになり、それまでお世話になっていた芸能事務所を辞めたんです。