「兄弟で日本一を獲りたい」昌平の長璃喜が2戦続けて窮地を救う!兄のアシストから値千金の同点弾「普通のゴールとは一味違う」【選手権】
「兄なら出してくれると思った」
[高校選手権3回戦]昌平(埼玉)2(5PK4)2 大津(熊本)/1月2日/駒場 1月2日、昌平は浦和駒場スタジアムで行なわれた選手権の3回戦で大津と対戦。2-2のまま突入したPK戦の末に5-4で勝利し、3大会ぶりのベスト8進出を果たした。 【厳選ショット】これぞ開催地・埼玉の意地!またも土壇場、長璃喜の同点弾&佐々木智太郎のPKストップで激戦制す!|選手権3回戦 昌平2(5PK4)2大津 昌平は前半37分に山下景司のゴールで先制されたが、40+1分に中央を崩すと、最後は小田晄平が決めて前半のうち同点に追いつく。しかし、後半28分に碇明日麻のヘッドから稲田翼に押し込まれて、再びリードを許す。 この窮地でチームを救ったのが、後半31分からピッチに立った長璃喜だ。途中出場から7分後、ゴール前の混戦から兄・準喜が頭で繋いだボールに反応。豪快に右足のダイレクトボレーを突き刺して、値千金の同点ゴールを奪ってみせた。 兄弟で奪った土壇場での同点弾に長璃は「普通のゴールとは一味違う。一段と嬉しい」と笑みを浮かべる。 「(兄と)近い距離でプレーすることを意識して、良いところに落としてくれた。兄ならここに出してくれるだろうと思った。小さい頃から家で一緒にボールを蹴ったり、同じチームでプレーしているので、お互いの特長は分かっている。家族も喜んでくれているはず」 2回戦の米子北戦(1-1、PK4-3)でも、後半のラストプレーで同点ゴールを決めている長璃。2試合連続でチームの危機を救った1年生ヒーローは「3年生の先輩たちに感謝してもらえて気持ちがいい」とニヤリ。「得点は取れているので、長所であるドリブルでもっとチャンスを作りたい」とさらなる活躍を誓った。 そして最後には「兄にとっては高校最後の大会。特にこの大会にかけているのが分かるので、1試合でも多く一緒にプレーしたい。兄弟で日本一を獲りたい」と力を込めた。 取材・文●中川 翼(サッカーダイジェストWeb編集部)
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