2025年の「日本株」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
日経平均は来年末45,400円へ、強めの予想だが長期上昇トレンド上抜けで上昇余地は拡大
弊社のマクロ経済分析に基づくトップダウン・アプローチを用いた場合、2025年12月末のTOPIXの12ヵ月先予想1株あたり利益(EPS)は224.3ポイント、株価収益率(PER)は14.2倍台と想定されるため、TOPIXは両者を掛け合わせた3,190ポイントとなります。また、日経平均をTOPIXで割って算出するNT倍率の直近値を参考に、14.2倍台で計算すると、日経平均は45,400円となります。 やや強めの予想ですが、すでに日経平均はここ12年ほど続いている長期上昇トレンドの上値抵抗線を大きく上抜けており(図表2)、上昇余地は拡大しつつあると考えます。仮に大きな調整が発生しても、上値抵抗線のサポートが期待され(2025年前半は37,000円前後、後半は38,000円前後)、下抜けても下値支持線で下げ止まれば(2025年前半は30,000円台後半近辺、後半は31,000円台半ば近辺)、長期上昇トレンドは継続と判断されます。 (2024年12月25日) ※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。 ※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2025年の「日本株」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 「2025年の米国経済」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 「2025年の日本経済」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 悲観の中から生まれる「日本株再起動シナリオ」 日経平均4万円という“意外と薄い壁”【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】
- ウォーレン・バフェットは「米国株売り、日本株の買い増し」を進めている?オマハの賢人に学ぶ「いやな相場」のしのぎ方【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】
- 「オルカン一択でOK」は本当?…NISAで人気の全世界株式「オルカン」への投資で必ず把握しておきたい、株価暴落時に「とるべき対処法」【CFPが助言】