「朝起きたら家の周りが海のようになっていた」深夜の雨の音に気づかず・・・避難所で食事の知らせも聞こえない 聴覚障害者の現実を漫画で描く
RKB毎日放送
毎年のように大雨被害に見舞われる日本。 音の聞こえない聴覚障害者は、健常者以上に災害時、不安や危険を感じています。 【写真で見る】聴覚障害者の悩み 漫画で発信 聴覚障害のある漫画家が自身や仲間の実体験を描き支援と対策の必要性を訴えています。 ■「聞こえない人の声」知ってほしい 福岡県久留米市に住む漫画家の平本龍之介(44)は、生まれつき耳が聞こえません。 普段から自身の体験などに基づき、聴覚障害者の悩みについて漫画で発信しています。 例えば、「聞こえない人の声」というタイトルの4コマ漫画。 【漫画】聞こえない人の声 「コンビニで指さしボードを設置するようになった」 「聞こえない人にとってとても喜ばしいことだ」 「ボードの上に物を置いているコンビニもあった」 「指さしボードは私たちの声代わりです」 漫画家 平本龍之介さん 「自分が経験したことを描いて、それを見て知ってもらうことが大事かなと、いろいろな人に知ってもらいたいと描き始めました」 ■雨の音に気づかない 【漫画】雨の音に気づかず… 「大雨警報!避難してください!」 聴者「ガバ!」「ふ~」 ろう者「ぐぉぉぉ」 「地域住民同士、近くにどんな人がいるかを知り、事前に対策を考えることが災害があっても安心な街になるのではないだろうか」 平本さんが住む福岡県久留米市は、ここ数年、頻繁に豪雨による浸水被害が起きています。 被災経験のある聴覚障害者から聞き取った話も漫画にしました。 聴覚障害のある60代の女性は4年前から毎年のように大雨によって自宅が浸水する被害を受けています。 久留米市北野町に住む聴覚障害のある女性(60代) 「家のブロック塀があるんですけど、2年前は私の腰の辺りまで水が来ていました。川の方からどんどんどんどん水が来ました。寝ている時は、雨の音が分からなかったんです。次の朝起きて家の周りが海のような状態になっていて膝くらいまで冠水していました」 ■聞こえない悩み 避難所でも 聞こえないことによる悩みは避難所でも・・・。
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