新人たちは春季キャンプがコーチから指導を受ける最初の場。ぜひ“幸運”が訪れてほしい【張本勲の喝!!】
一年の計はキャンプにあり。チームには活気が必要だ
プロ1年目から新人王に輝く活躍を見せた筆者には春季キャンプでいくつかの幸運があった
野球界では、「一年の計は春季キャンプにあり」という。キャンプの重要性は昔も今も変わらない。 かつては2月1日のキャンプインからしばらくは“馴らし”の時間で、いくら自主トレで体をつくり上げてきても、そこからさらに実戦をこなせる体にするためには10日間ほどかかっていたものだ。 今は自主トレで早くから暖かいところで体を動かし、バッターであればすでにバッティングをしている選手も多い。昔は自主トレをしていなかったというわけではない。ただ、あくまで基本練習で、じっくり体をつくり上げる期間だった。 キャンプでは練習がより実戦的となり、守備の連係など互いの呼吸を確認していくことになる。昔のやり方でも、しっかり体を鍛錬して技術を磨いていけば苦にはならない。開幕にも十分間に合う。だが、今のやり方のほうが早く対応できるのは確かだ。その分、選手たちには自主トレのときからしっかりとした自己管理がさらに求められるようになっているということを、あらためて自覚してほしい。 いずれにしても、シーズン中に比べればキャンプで緊張感を高めるのは簡単ではないが、開幕を迎えれば6カ月にわたって否応なしに神経をすり減らす日々がやってくるのだから、体と技術だけはしっかり鍛錬しておいてもらいたい。 今のキャンプはわれわれの時代より・・・
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週刊ベースボール