新馬戦を勝利したデルアヴァー（左）＝福島競馬場

　２９、３０日の福島、小倉、函館を舞台に２歳新馬戦が計１１レース行われ、日曜福島５Ｒ（芝１８００ｍ）ではフランケル産駒のデルアヴァーが豪快に差し切ってＶ発進を決めた。母アムールブリエが交流重賞６勝、祖母が０５年の天皇賞・秋を制したヘヴンリーロマンスという良血。ラスト２Ｆが１２秒０→１１秒４の加速ラップを外から突き抜けた末脚を鞍上の三浦も「手前を変えてからの伸びが素晴らしかった」と評価した。 先週の新馬勝ち馬評価一覧 デルアヴァー（牡、父フランケル、栗東・松永幹） 日曜福島５Ｒ・芝１８００ｍ、三浦「期待の大きい馬だと分かっていましたし、返し馬でもいい背中をしていると感じました。手前を変えてからの伸びが素晴らしかったです。レースが動いたなかで馬群も経験できましたし、まだエンジンが掛かり切っていなかったことを思えば、広いコースならもっといいと思います」（レース評価Ａ、将来性★★★★） エンドレスサマー（牡、父アルアイン、美浦・上原佑） 土曜函館５Ｒ・芝１２００ｍ、横山武「完勝でした。ゲートに課題があると聞いていましたが、よく我慢して想像以上にスタートが速く、自然とこの形になりました。最後もムチの必要がありませんでした。今後の成長が楽しみです」（Ｂ、★★★★） ゴーゴータカシ（牡、父モーリス、美浦・武井） 日曜函館５Ｒ・芝１８００ｍ、横山武「トモが緩いけど、思った以上にスタートを出てくれて自然とハナへ行けました。物見をするなどの若さはありますが、もともとが使ってからと思っていたので次走以降も楽しみですね」（Ｃ、★★★★） エイヨーアメジスト（牝、父アレスバローズ、栗東・牧田） 土曜小倉５Ｒ・芝１２００ｍ九州産限定、田口「調教からすごくいい動きをしていて、すごく期待していました。真面目に走ってくれましたし、最後も余力がありましたね。次も楽しみです」（Ｂ、★★★） ニタモノドウシ（牡、父ディーマジェスティ、美浦・高木） 日曜福島６Ｒ・芝１２００ｍ、菅原明「調教からずっといいところを見せていたので、競馬でも走ってくれると思っていました。ゲートはびっくりして出なかったけど、しまいは脚を使ってくれると思ってあせらずに。２着馬がいい感じで上がって行ったので、それについていきました。いい脚でしたね。能力があります」（Ｂ、★★★） ヴァリアントマーチ（牝、父ビッグアーサー、美浦・林） 土曜福島５Ｒ・芝１２００ｍ、戸崎圭「スタートが良かったし、スピードに乗せていい感じで運べました。攻めよりも芝に行って良かった。最後もしっかり反応してくれました」（Ｃ、★★★） コスモストーム（牡、父デクラレーションオブウォー、栗東・北出） 土曜小倉６Ｒ・ダート１０００ｍ、秋山稔「ゲートが速い方ではなく、枠も良くなかったので、どうしようかと思いましたが、うまく３番手につけられたのが勝因だと思います。４角でフワフワしましたが、大人になって競走馬らしくなってくれたら。スピードもついてくると思います」（Ｃ、★★★） アースミューズ（牝、父フリオーソ、美浦・粕谷） 土曜函館６Ｒ・ダート１０００ｍ、小林勝「人気はなかったけど、感触的にはケイコも水準以上に動けていました。牝馬にしては落ち着きがあり、それをうまくレースに生かせましたね。踏むのが少し早く、最後は苦しくなりましたが、しっかり走り切ってくれました」（Ｃ、★★★） ユメシバイ（牝、父ディスクリートキャット、栗東・松永幹） 日曜小倉６Ｒ・芝１２００ｍ、永島「調教でスピードがあるなと感じていましたが、ちょっと怖がりなところもあります。実戦に行くと、テンのスピードは見せてくれましたが、前に馬に入られると３、４コーナーで怖がって勢いが落ち着いてしまいました。直線を向いてからはギアが入りました。怖がりな面がもう少し改善されれば」（Ｃ、★★★） ラインパシオン（牝、父シルバーステート、美浦・水野） 土曜福島６Ｒ・ダート１１５０ｍ、大江比「返し馬ではトモの緩さを感じていましたが、スタートを決めてくれましたし、外枠でも他馬にちゅうちょすることなく前に出てくれました。４角でもしっかりと指示に反応してくれて、馬の力で勝たせてもらいました」（Ｃ、★★） ケイテンアイジン（牡、父アレスバローズ、栗東・谷） 日曜小倉５Ｒ・芝１２００ｍ九州産限定、永島「調教でも動かすと反応していて、自分からというタイプではなく、終始促しながらでした。直線でも物見していて、いい意味でまだ成長段階です。トモに力がついてきたら、今後もっと良くなると思います」（Ｃ、★★） （レース評価は馬サブロースタッフによるＳ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄの５段階。将来性評価は★５が最高）