幼少期に形成。恋愛関係に影響を与える、「愛着(アタッチメント)スタイル」って?
専門家に相談してみよう
自分の愛着スタイルに満足できない場合は、愛着スタイルを積極的に変化させ、人間関係をより安全にすることが可能だ。この場合、カウンセラーなど専門家に相談してみるのも良いかもしれない。 「専門家に相談する際には自分がどの愛着スタイルなのかを話し合うより、自分が今どのように感じているか、つまり自分の恐怖や、人間関係の中での自分のあり方について話す方が役立つかもしれません」とダーバスラ。 「過去の恋愛関係について、それがあなたにとってどのようなものだったかを振り返ってください。幼少期の環境と現在の愛着スタイルの間に何か関連はありますか?」
パートナーが安定型なら協力を求めるのもアリ
パートナーが安定型の場合、自分が変わりたいことをパートナーに正直に話し、そのプロセスにパートナーを巻き込むことを検討してみよう。 「3つの不安定な愛着スタイルのいずれかを持つ人は、他者が自分の欲求にどのように反応するかについて、無意識の期待を抱いています」とパーマー。 「これらの期待は、幼少期に両親との交流から学んだものです。自分の困窮感や不信感に気づいたら、その感情を愛する人と共有してください。相手が安定型の場合、あなたの挑戦を助けてくれるでしょう」
相手も安定型ではない場合は2人で解決法を探って
パートナーも不安定な愛着スタイルを持っている場合、お互いが何を恐れているのか、何が不安を引き起こすのかについて話し合い、相手に必要なものを十分与えられているか確認し合おう。例えばデートに遅刻するなど相手が不安になりうる状況では、きちんと連絡のメッセージを送る、といった簡単な取り決めなどだ。そうすればお互いに不安は解消される。
自分の感情と向き合って、自己制御する術を学ぼう
人間関係の中でどう反応するかは、自分で大きくコントロールできる部分だ。「人間関係において生じる強い感情に対して衝動的に行動するのではなく、自己制御する方法を学ぶべきです」とパーマー。 「愛する人の反応に対する自分の期待を変えてみてください。愛する人を十分に信頼して、一緒に弱音を吐けるようになってください」。そうすることで、2人の絆はこれまで以上に強くなり、お互いにより幸せになれるはずだ。
Translation & Text : Naoko Ogata