幼少期に形成。恋愛関係に影響を与える、「愛着(アタッチメント)スタイル」って?
安定型の恋愛傾向
安定型はパートナーに愛情とスペースを与えることができる。 「安定型は、他人と深く繋がり、深い感情や自分の傷つきやすさを自由に表現することができます」とパーマー。 「彼らは過度に依存したり、過度に自立したりすることはなく、相互依存的です」
愛着スタイルは行動に影響を与えている
愛着スタイルは、自分でも気づかないうちに行動に影響を与えている可能性がある。最近の研究では、愛着スタイルとユーモアの使い方の関係が調査された。その結果、恋愛関係において拒絶を恐れている人は、パートナーに対して皮肉の効いたユーモアを使うことが多く、恋愛相手と親密になることに困難がある人は、軽くて分別のないユーモアを使うことが多いことが判明した。
この研究の著者らは、恋愛関係において不安型は、相手に好印象を与えるために自分の機知を積極的に見せようとしており、一方回避型は傷つくのを恐れ自分とパートナーとの距離を保つために個人的なことをあまり開示せず、無作為な冗談を使用していると考察する。
の新たな研究では不安定な愛着スタイルを持つ人は、パートナーと対面中もスマートフォンに集中してパートナーを無視しがちである、という結果も発表されている。これは、無意識のうちに、スマートフォンをブランケットのような愛着の対象とみなして、パートナーから安心を得られないときの拠り所にしている可能性がある。 いずれにせよ、不健全な愛着スタイルからくる行動は、たとえそのつもりがなくても、人間関係にストレスを引き起こす可能性があるため、あらかじめ自分の個人的なパターンを分析し、特定しておくことは有益だと言えるだろう。
愛着スタイルは一生変わらないの?
愛着スタイルは幼少期に形成されてしまうから、もう手遅れだ、と絶望するのは早計だ。 まず多くの人は必ずしも一つの型に当てはまるわけではなく、複数のスタイルが混在している場合があることを知ろう。また、愛着スタイルは非常に流動的なものだ。愛する人の喪失や離婚などの生活状況の変化は、新しい愛着スタイルへの変化をもたらす可能性がある。