阿部巨人、来季絶対日本一!66億円補強 前半あれれ?も後半怒濤の獲得ラッシュ
巨人・阿部慎之助監督(45)が26日、ソフトバンクから加入する甲斐拓也捕手(32)の入団会見に出席。「絶対的な司令塔がほしい」と獲得を熱望していた指揮官は「包容力がある。選手にいい影響を与えてくれるのでは」とチーム力向上に期待した。今オフはライデル・マルティネス投手(28)=前中日=や田中将大投手(36)=前楽天=と実績十分の投手に加え、球界屈指の捕手を獲得。悲願の日本一へ、バッテリーの強化に成功した。 【写真】巨人・坂本がスマホケースに貼っている「笑うアベ」ステッカー。阿部監督が七福神の姿で描かれている 日本一奪回に欠かせない経験豊富な捕手が、ラストピースとして加わった。甲斐の入団会見に同席した阿部監督は声を弾ませた。 「率直に来ていただけて、本当にフロントの皆さんもそうですし、僕自身もうれしい気持ちと、ほっとした気持ち」 FA補強に成功したのは、梶谷隆幸、井納翔一(ともにDeNA)を獲得した2020年以来、4年ぶり。交渉の席に自らつくなど、対話を大切にした誠意が実った。捕手出身で、扇の要の重要性を知る阿部監督は、4度の日本一を誇り、国際大会の経験も豊富な甲斐を「表情だけでも会話ができるような包容力がある」と評価。「アメとムチを使って(リードが)できる。うちの選手にいい影響を与えてくれるのでは」と期待した。 今季は4年ぶりのリーグ制覇を成し遂げたが、クライマックスシリーズ・ファイナルステージでDeNAに敗れた。12年以来の日本一へ、今オフはリーグ最多43セーブのマルティネスを4年総額50億円規模で、日米通算197勝の田中将を単年契約の年俸1億6000万円プラス出来高払いで獲得した。FA市場では阪神・大山、ソフトバンク・石川柊を逃したが、7度のゴールデングラブ賞で球界屈指の守備力を誇る甲斐を5年総額15億円の大型契約を提示して口説き落とした。マルティネス、田中将、甲斐だけでも総額66億円を超える資金を投じて大型補強を敢行した。 守りの野球を重視する阿部監督はバッテリー強化に取り組んだ。チームには若手成長株の岸田、打撃力のある大城卓、ベテランの小林がいるにもかかわらず、甲斐を獲得した。「いろんな知恵を出しあえるのは、チームにとって素晴らしい強み」。実績十分の選手が加わることで選手層が厚くなり、競争を促してチーム力を上げていく狙いがある。 野手では一塁と外野を守れる左打者のキャベッジ(前パイレーツ)を獲得した。現役時代、圧倒的な戦力を有したチームで3度の日本一を経験した阿部監督だからこその大型補強だった。(樋口航)