J1札幌 システム変更実らず鹿島に0-3…圧倒されての連敗にDF岡村大八「僕たちがやろうとせずに負けた」
◆明治安田J1リーグ▽第16節 鹿島3―0札幌(25日・札幌ドーム) 北海道コンサドーレ札幌が、作戦変更が実らずに2連敗を喫した。ホーム・鹿島戦は前半40分に先制され、後半も2失点し、0―3で敗れた。通常の3―6―1から、相手の攻撃陣対策にと4―4―2にシステムを変えて臨むも、攻守とも圧倒され、見せ場をつくれないまま敗れた。最下位の京都はこの日、試合がなかったため19位のままも、18位以下の降格圏からの脱出はならなかった。 対応できず 完敗だった。0―3のスコア、8対15のシュート数以上に鹿島に圧倒され、札幌が連敗を喫した。見せ場は前半33分、MFスパチョーク(25)が放った長いループシュートが、ポスト右をかすって外れたくらい。0―2となった後半17分、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「チームを活性化させる」と一気の4選手代えで打開を図るも、ゴールを奪うには至らなかった。 前節19日の柏戦(1●2)に先発した中から、MF宮沢裕樹(34)ら3人の負傷者が出た。メンバー変更に加え、22日にはルヴァン杯3回戦でJ3長野と敵地で戦った。23日に帰道も、中2日での試合に全体練習はできないまま。セットプレー対策の時間もなく、後半42分にはCKから失点と、過密日程に対応できなかった。 苦境脱出へ、急きょシステムを4バックにして、鹿島の攻撃を封じにかかった。DF岡村大八(27)は「4バックでも意思疎通はできていた」と口にはしたが、敗戦に関しては「今日は僕たちがやろうとせずに負けた。走る気持ちや戦う姿勢、何が何でも相手のボールを奪いにいく、目の前の選手に負けないというところがなかった」と声を荒らげた。 試合後には15分間、選手だけでミーティングを行い、意見をぶつけ合った。チームがバラバラにならないためにも、次節のアウェー・東京V戦は勝ち点を取らねばならない。 (砂田 秀人)
報知新聞社