韓国・済州島から大阪への移住史 コリアタウンで企画展
韓国南部・済州島にルーツを持つ在日コリアンが多く暮らす大阪市生野区の「大阪コリアタウン歴史資料館」で、1月から企画展「君が代丸に乗ってきた済州人」が始まった。島と大阪築港を「君が代丸」で結ぶ定期航路が、植民地期の1923年に開かれ昨年で100年となったのを機に開催。6月ごろまで。 大阪公立大教授の伊地知紀子副館長によると、済州から仕事で日本へ渡った最初の記録は、1903年の海女だった。航路開始の23年以降、大阪市の市域拡張で工場が増えた猪飼野(現在の生野地域)に島民が急増。30年代半ばには島人口の約25%に当たる5万人余りが大阪に暮らし、コリアタウンの元を形成した。