服に迷う時間がほぼゼロに!?家族4人分の服をまとめて収納できる、クローゼットの作り方とは?
◆少ない服がすべて吊るしてあるからすぐ選べる 服は家族4人分を、すべてひとつのクローゼットに収納しています。 限られたスペースに入る分しか持てないので、家族4人とも、服の数が少ないほうだと思います。 下着やパジャマ以外の服はハンガー収納にしています。季節外のものだけ収納ボックスにしまい、クローゼットには「今着られるもの」しかかかっていない状態です。クローゼットの前に立ったら、あとは選ぶだけ。たんすや衣装ケースを開けて考える時間も要りません。 洗濯が終わった洋服はすべてハンガーに干し、乾いたらそのまま全員分ここに収納するだけなので、家事の面でも時産です!
◆子どもはたくさんあると無駄に迷ってしまう 子ども服コーナーは出し入れしやすいクローゼットの下段に配置。服が多すぎると選ぶのに時間がかかってしまうので、子どもの服も、シーズンごとに3~4セットに数を絞っています。 バラしてもコーディネートできるようにセレクトしてあり、ショップで選ぶみたいにひょいと手に取って感覚的に着るものを選べます。 1年後にはサイズアウトして着られないこともしばしばなので、シーズンごとに少ない数を買って着倒せば、せっかく買ったのにあまり着なかったという無駄も減り、いつも新しいお気に入りの服を着られて満足度も高いはず。 冬のアウターはウールコートと、ダウンジャケットを1着ずつ持っています。 子どもの服を買うときの最重要ポイントは着やすさです。見た目が可愛い服もたくさんありますが、ひとりで着替えられるシンプルな形がベスト。袖や裾がもたついたりすると遊びに集中できないので、子どもが動きやすいことも大切です。 また、毎日の洗濯で他の服と一緒に洗えないもの、たとえばスパンコールが付いていたり、別でおしゃれ着洗いしないといけないニットなどは買いません。
◆今を快適に過ごしてくれたら ときどき子どもが着てくれない服が出てきますが、着たくない理由を明確に言ってくれるので、バイヤーとしての私のセレクトもだんだん上達してきました。 子ども服をついたくさん買ってしまうのは、洗い替え用に6セットは持っていないと回らなかった保育園時代の名残かもしれません。小学生以降は乳幼児の頃と違い、6セットもあると組み合わせの掛け算が増えて、子どもは迷いやすくなります。 水玉×ボーダーのようなちぐはぐなコーディネートを「それ恥ずかしいよ」と子どもを否定して着替えさせることになったり、「今日はどれを着たらいい?」「後ろボタンがとめられない」など親が巻き込まれたり……。 子どものうちは、今しかできない子どもの活動(勉強や遊び)に時間を使ってほしいから、少しでも服に煩わされる時間が減ったらいいなという思いもあり、少数精鋭を取り入れています。 早い子だと小学校高学年から、遅い子でも中高生になったら自分でお店に売っている服を選ぶようになり、失敗もしながら、ひとり立ちしていくのでしょう。 先々、いざとなったら「服は少なくてもやっていける」という体験が役に立つかもしれないし……立たないかもしれませんが(笑)。今を快適に過ごしてくれたらいいなと思っています。 ※本稿は、『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』(文藝春秋)の一部を再編集したものです。
マキ
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