【女子バレーNL】フルセットでカナダに敗れ五輪切符は次戦に持ち越し 世界ランクのポイントが下がりアジアトップの座を中国に明け渡す
◇バレーボールネーションズリーグ2024女子大会予選ラウンド カナダ3-2日本(13日、西日本総合展示場) 【画像】女子バレーネーションズリーグ順位表(13日午前11時30分時点) パリ五輪出場をかけた最後の戦いに挑む世界ランク6位の日本は、同ランク10位のカナダと対戦。セットカウント2-3(25-23、25ー22、20-25、21ー25、14-16)のフルセットで敗北しました。 第1セット、序盤カナダに4-7とリードを奪われるも荒木彩花選手のBクイックやエースの古賀紗理那選手の連続アタックで流れを日本に引き寄せます。 若きエース石川真佑選手がカナダの選手を揺さぶる巧みなアタックで10-10と同点に追いつくと、古賀選手の高速バックアタック、岩崎こよみ選手のサービスエースで逆転に成功。 勝負所の20点に先に手をかけたのは石川選手のアタックです。最後は林琴奈選手がポイントを決め、25-23で先取します。 第2セット、長いラリーを林選手が粘って拾うと、カナダにミスが生まれます。すると途中から出場した宮部藍梨選手がアタックとブロックでカナダからポイントを奪うと7-3とリードを広げます。 カナダの追い上げにあいますが、つらい場面の時には古賀選手がエースの力を発揮し、チームを引きあげます。それに呼応するように、山田二千華選手や宮部選手が得点を重ねていき、2セット目も奪います。 このセットを決めれば五輪出場の大一番でカナダが粘りを見せると、9ー13でリードを奪われます。 古賀選手のバックアタックで16-16でようやくカナダに追いつきます。しかし、終盤に連続得点を奪われこのセットを落とします。 第4セット、高いブロックなどに阻まれ8-12で日本はすかさずタイムアウト。流れを変えたい日本でしたが21-25で試合はファイナルセットへ。 両者負けられない戦いに1ポイント1ポイント長いラリーが続きます。井上選手が片手ジャンプで難しいボールを拾うと、最後は林選手が決め、貴重なポイントを奪います。古賀選手も相手の2枚ブロックをものともしないアタックで得点を重ねていきます。一進一退の攻防が続き、終盤で3ポイント連取され、11-12と逆転を許します。古賀選手がアタックを決めると14-14に迫ります。しかし最後はカナダにおされ、フルセットの末、日本は敗れました。 世界ランクに影響するポイントが下がり、アジアトップの座が中国へ移りました。 ◇パリ五輪出場条件 1.開催国(フランス) 2.五輪予選6枠(トルコ、アメリカ、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国) 3.アジア・アフリカの世界ランク最上位、各1枠 4.1,2,3を除く、世界ランク上位3チーム ※世界ランクは予選ラウンド終了時