3月でSKE48卒業の荒井優希、インター王座陥落も「他のベルトにも向かって行けるようなプロレスラーになりたい」
◆東京女子プロレス「東京女子プロレス’25」大会 ▽インターナショナル・プリンセス選手権試合30分1本勝負 〇鈴芽(13分20秒 変形リング・ア・ベル→片エビ固め)荒井優希●(4日、東京・後楽園ホール、観衆1483人・超満員札止め) 名古屋・栄を拠点とする人気アイドルグループ・SKE48のメンバーでプロレスラーとしても活動する荒井優希が鈴芽に敗れ、インターナショナル・プリンセス王座から陥落した。 荒井は昨年の1・4後楽園大会で「怪物」マックス・ジ・インペイラーから殊勲の星を挙げ王座戴冠。以来、国内外の挑戦者を退けて同王座の最多防衛記録を更新。その後も防衛を積み重ねてV6に成功。1年間ベルトを守り切った。 今大会ではこれまで互いに切磋琢磨してきた同学年の鈴芽の挑戦を受けた荒井。開始間もなく場外戦となり、荒井が強烈なボディスラム。リングに戻った荒井は足を攻めていく。鈴芽はフェースクラッシャー、低空リング・ア・ベルで反撃。コーナーでの攻防から、荒井がFinally(カカト落とし)で一撃し、サソリ固めで締め上げた。 鈴芽がプランチャ、リングに戻してミカヅキ流星群、フェースクラッシャー狙いも荒井がフルネルソンバスターで切り返す。エルボーのラリーから、荒井が鈴芽に腕をつかまれながら顔面蹴り連打、ショートレンジの新人賞。荒井のFinallyは鈴芽が足をキャッチして阻止も、新人賞がクリーンヒット。荒井がフルネルソンバスターを狙うが、踏ん張った鈴芽がロープの反動を利した変型リング・ア・ベルで3カウントを奪取。荒井は7度目の防衛に失敗し、鈴芽はシングル王座初戴冠となった。 荒井は「みんなに応援してもらったのに勝てない自分がすごい悔しくて。だけど、相手が鈴芽さんなのもあって、負けたけど、ずっと全力でぶつかってきた相手なので…。いつも自分に思う悔しい気持ちとか、ふがいなさとかちょっと今日は少なくて。ベルトを持った鈴芽さんに、また自分が強くなって立ち向かいたい」と話した。 さらに今後について「(4月から)プロレス1本になるんで、あのベルトはもちろんですけど、他のベルトにももっと向かって行けるような、いっぱいチャレンジできるようなプロレスラーになりたい」と前を向いた。 荒井は2013年11月に「AKB48グループ ドラフト会議」で指名され、SKEに所属しデビュー。21年5月からは東京女子プロレスに所属し、プロレスラーとして本格的に活動を始めた。 昨年11月27日に今年の3月31日をもってSKEを卒業すると発表。新たなスタートを前に「SKE48で学んだことや過ごした時間を大切に一歩踏み出したいと思います。東京女子プロレスに出会えたことで自分は変わることができたと思っています。このご縁に感謝をして、恩返しできるように努めていきたいです。SKE48と東京女子プロレスが大好きです!これからはプロレスラーとして推していただけると嬉(うれ)しいです!もっともっと大きくなります!応援よろしくお願いします」とコメントしていた。
報知新聞社