プロ10年目の濱田茉優が単独首位。渋野日向子やアン・ソンジュをプロはどうみた?「北海道meijiカップ」の2日目をレポート
「北海道meijiカップ」の2日目を終え、9アンダー単独首位に濱田茉優、1打差に岩井明愛、桑木志帆、2打差に高橋彩華、脇元華と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からのレポートをお届けします。
札幌国際CC島松コースの2日目は朝から強い風が吹きました。正午の発表では気温26.5度、風速5.2m/sでしたが、時折り吹く強い風が距離感や方向性を狂わせていました。2グリーン設計のコースであるため大きくはないグリーンと傾斜、ピン位置は傾斜の近くに切られたことでバーディチャンスのエリアは絞り込まれていました。 グリーンのスピードは10と2/3フィートと初日よりは少し遅くなっていますが、傾斜の影響もあり遅いという印象はありません。ただ、カップインのラインを一筋読み切れないシーンやギリギリ届かないシーンが多く見られ、スコアを伸ばすカギはピン位置に対してどこにボールを止めるかというマネジメントと決めきれるパッティングをクリアできた選手が上位に並んでいます。 初日に首位で出た木村彩子選手はスコアを伸ばせずに3打差の6位タイ、2位から出た岩井明愛選手は3つスコアを伸ばして1打差の2位タイで終えています。明愛選手は6バーディ3ボギー少しボギーが多いラウンドになりました。それでも調子は悪くないので明日もたくさんのバーディを見せてくれそうです。 1イーグル6バーディ1ボギーの65でプレーし、一気にリーダーボードを駆け上がった桑木志帆選手は、耐える場面では耐え、奥や端に切られたピンでも安全マージンを取りながらも積極的に攻めたプレーをしていました。2勝目を狙う桑木選手の現在の取り組みはボギーを減らすこと。ここまで2個のボギーにとどめていることで優勝争いに加わってきています。この取り組みを続けるながら、国内メジャーや今後の試合で優勝争いをすることを目標にしています。
同じく65でプレーし単独首位に立った濱田茉優選手は、井上忠久コーチをキャディに付け、「大きなクラブを持って合わせる動きをしてしまう」悪いクセをしない番手選びが奏功し、チャンスメークからしっかりとバーディを奪いスコアを伸ばしました。プロ10年目の初優勝を狙う最終日となります。