【MotoGP】「マルケスと日本メーカーは復活すると確信している」チャンピオンシップ運営ドルナのエスペレータCEO
MotoGPの商業権を有し運営を行なっているドルナ・スポーツのカルメロ・エスペレータCEOは、近年苦戦が続いているホンダとヤマハや、ついにホンダを離脱することになったマルク・マルケスらについて、復活を確信している。 【ギャラリー】グレシーニ、マルク・マルケス加入の2024年カラーリング発表 2023年のMotoGPは、ドゥカティ勢が支配的な強さを示してフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が連覇を達成。メーカーとしては全20戦中17勝を収める圧倒的な強さだった。 2024年シーズンに向けては、そういった一強状態に変化が生まれることも期待されている。MotoGPが新しい優遇制度(コンセッション)のシステムを整備し、ホンダとヤマハに一定の譲歩が与えられるようになったためだ。 また8度の世界チャンピオンであるマルク・マルケスがホンダからグレシーニへ移籍したことで再び強い姿を見せるかどうかにも注目されている。昨年11月末に行なわれたわずか1日のバレンシアテストでは、ドゥカティのマシンで早速速さを見せており、王者マルケスの復活に対する期待は非常に大きなモノとなった。 本人はあくまでも控えめな姿勢を崩さないが、運営するドルナのエスペレータCEOはマルケスの復活を確信している。 「マルク・マルケスは二輪の歴史上でもベストライダーのひとりだ。彼が再び先頭を争う姿を見られる機会を得られることは、(世間にとっても)新しいモチベーションになるだろう」 エスペレータCEOはスペインのEuropa Pressにそう語った。 「強い彼が恋しいのは明らかなことだ。私は競争力のあるマルクが戻ってくると確信している」 また日本メーカーにテストの条件やエンジン開発などにおいて様々な優遇措置を与えることになったコンセッションについて、エスペレータCEOはその意義を次のように語り、日本のメーカーもマルケス同様に復活すると確信していると話した。 「COVID-19のパンデミックはヨーロッパよりも日本に大きな影響を与えてしまった。日本は完全に停止してしまったが、ヨーロッパでは仕事が続けられた。そしてそれが違いに繋がった。失われた時間を取り戻せるようにするために、コンセッションが適用された」 「彼らが戻ってくることを確信している。ただホンダとヤマハがされていること(優遇措置)は、彼らが昔(他のメーカーに対して)したのと同じことに過ぎない」 「ホンダとヤマハがチャンピオンシップを勝っていたとき、彼らは他のブランド……ドゥカティ、スズキ、KTM、アプリリアが再び競争力を持てるように、寛大な譲歩をしてくれたんだ」
Léna Buffa