『THEゴールデンコンビ』王者・高比良くるま&野田クリスタルが振り返る「ストイックすぎる!」12時間のお笑い漬け熱戦
■千鳥の真骨頂に頼らず「僕らに任された」 ――こういうスタイルのステージは、なかなか経験がないですか。 高比良:ライブとかでないことはないですよ。吉本の劇場のコーナーで舞台上にMCがいて、裏にいっぱい小道具があって、それを使って出てきてモノボケするとかはあるんですけど、今回はスケールがでかすぎて(笑)。序盤は人数も多いので、それも経験したことがなかったですね。 野田:こういうフォーマットって、大抵はMCが終わらせるんですよ。でも、これは俺らが事前にきっかけを伝えて、終わるタイミングを決めなきゃいけない。ってことは、短い時間に自分たちで全部完成させなきゃいけないんです。MCが終わらせる形だったら、その切り具合でウケたり、オチになったりするんですけど、それもないから、「ストイックすぎるだろ!」と思いました(笑) 高比良:でもそれをやると、千鳥さんの真骨頂になるんですよ。「ちょっと待てぃ!!」(※)になるわけじゃないですか。そしたら絶対全部のネタがもっとウケるはずなんですけど、千鳥さんの番組になっちゃうんで、賞レースの真剣勝負だからということで僕らに任されたんだと思います。 (※)…『相席食堂』(ABCテレビ)で千鳥が面白かった場面でボタンを押してVTRをストップするシステム ――だからホリケンさん(堀内健/ネプチューン)が一番ウケた後もネタをやり続けて、屋敷さんが困惑するという構図が生まれるわけですね(笑) 野田:でも、ホリケンさんと屋敷のコンビは、すごいと思いました。ホリケンさんがしつこくやって、屋敷が「もうやめてください!」ってメタ的にツッコむ感じが、どっかで飽きられるだろうと思ってたら、後半までずっとウケて、「これ終わんないんだ!」って思いましたね。 高比良:やっぱりホリケンさんの手数が異常だったと思います。屋敷さんのツッコミのバリエーションで持つのかなと思ってたら、ホリケンさんの量が多かった。一番引き出しが多かったですよね。ベテランだから誰もがそうなるわけじゃなくて、ちゃんと年月分、タンスに何かを入れてきた人なんだなと思って、『THEゴールデンコンビ』に出てそれが一番感動したかもしれないです。 野田:賞レースってコンビのすごさがわかる大会だけど、これは個々の強さが分かる大会だったのが、新鮮でしたよね。