3人家族で‟家賃10万円”のアパート暮らしです。このまま払い続けるより「住宅ローン」で家を購入した方がよいでしょうか?
諸費用を差し引くといくらの物件を購入できるのか?
住宅を購入する際には、さまざまな諸費用がかかります。そのため、借り入れ可能額が3900万円でも、同じ金額の住宅を購入できるわけではありません。 まず、住宅ローンを組む際には、金融機関に対して融資手数料を支払ったり、ローン保証会社に保証料を支払ったりする必要があります。そのほかにも、不動産購入時の仲介を依頼した不動産会社への仲介手数料や、火災保険料・地震保険料・団体信用生命保険料なども諸費用に加わるでしょう。 一般的には、中古物件の場合は物件価格の6~10%、新築物件の場合は物件価格の3~7%が諸費用の相場といわれています。例えば、新築物件を購入するとして借り入れ可能額が3900万円の場合の諸経費は、117万~390万円程度になると考えられます。つまり、実際に購入できる物件の金額は3510万~3783万円程度です。
持ち家と賃貸のメリットとデメリット
「月々同じくらいの金額を払うのであれば、賃貸に住み続けるよりも持ち家を購入した方がいいのではないか?」と思う人もいるでしょう。賃貸と持ち家、それぞれのメリットとデメリットを比較し、慎重に検討することをおすすめします。 まず、賃貸の場合は気軽に住み替えができたり、収入にあわせて家賃を調整できたりするなどがメリットです。その反面、資産として活用できないことや、自由にリフォームできないなどのデメリットもあります。 一方、持ち家の場合は資産として残せることや、住宅ローン完済後の負担が少ないことなどがメリットとして挙げられます。ただし、簡単に住み替えができず、固定資産税などの税金がかかるのがデメリットです。 自分たちにはどちらが向いているのか、家族で話し合って検討しましょう。
持ち家が向いているか賃貸が向いているかは人それぞれ
月々10万円の返済で35年ローンを組んだ場合、変動金利(年0.34%)だと3900万円の借り入れが可能になります。そこから諸費用を差し引くと、物件代には3510万~3783万円程度がかけられるため、同じ10万円を支払うのであれば、持ち家の購入も十分検討できるでしょう。 しかし、持ち家と賃貸には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。その内容をしっかり比較したうえで、自分たちにはどちらが向いているのかよく考えてみることが大切です。 出典 住宅金融支援機構 住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2024年4月調査)】(8ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部