扶養内で働いているママ友が、「10月から手取りが減りそう」と言っています。月収は変わらないそうですが、なぜ収入が減るのでしょうか…?
年収106万円で社会保険に加入したら手取り収入はいくら?
それでは、年収106万円で社会保険に加入したら手取り収入はいくらになるのでしょうか。同じ年収でも、年齢が40歳になると介護保険料の支払いが始まるので手取り収入が変化します(試算では、勤務先が「106万円の壁への施策」に対応していない企業とします)。 <30代のAさんの場合> 年収106万円-(厚生年金9万6624円+健康保険料5万2694円+雇用保険6360円+住民税5000円)=年間手取り収入見込み約89万9322円(月7万4943円) <40代のBさんの場合> 年収106万円-(厚生年金9万6624円+健康保険料6万1142円+雇用保険6360円+住民税5000円)=年間手取り収入見込み約89万874円(月7万4239円) この試算を見ると「所得税が入っていない」と気づくかもしれません。実は、厚生年金保険料・健康保険料・雇用保険料は所得税を計算するための控除対象で、これらの保険料を収入から差し引くと所得税の課税対象所得は0円になるのです。
まとめ
2024年10月から社会保険の加入要件が拡大され、扶養の範囲内(年収130万円以下)で働いている人も社会保険に加入することになり金銭的負担が増えてしまうケースが出てきます。 年収106万円で社会保険に加入したときを試算すると手取り収入が月収で約7万円、年間で16万円ほど減ってしまう見込みになりました。どのくらいの年収を目標にして働くべきか、家族や専門家と相談することが望ましいでしょう。 出典 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト 国税庁 No.1410 給与所得控除 国税庁 所得税のしくみ 厚生労働省 社会保険加入のメリットや手取りの額の変化について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部