SFTSを引き起こすマダニ

　兵庫県は22日、県西部の龍野健康福祉事務所の管内で、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群（SFTS）」に感染した患者が死亡したと発表しました。 　兵庫県によりますと、亡くなったのは80代の男性です。 　男性は10月12日、発熱や頭痛などの症状があり、自宅で療養を続けていましたが、17日に病院を受診し抗生物質などを服用。しかし翌18日に症状が悪化し、救急搬送され入院しました。 　男性はPCR検査によってSFTSの陽性が確認された22日に、多臓器不全や敗血症を引き起こし、死亡しました。 　保健所によると、SFTSはマダニによる感染が多く報告されていて、潜伏期間が6日から2週間と長いのが特徴です。刺されたことに気づかないケースが多く、今回の男性もマダニに刺された跡は認められなかったことから、感染経路は不明だということです。 　兵庫県内でSFTSの患者が確認されたのは今年に入って4例目で、感染者の死亡が確認されたのは、2013年以降では2人目だということです。