三菱自動車岡崎が白星 OB阪神中野が負傷の兄貴分に「相当悔しいと」富田は元女房役活躍に沸く
<社会人野球日本選手権:三菱自動車岡崎4-2東京ガス>◇30日◇1回戦◇京セラドーム大阪 2大会連続出場の三菱自動車岡崎(愛知)は、チーム2ケタ安打で東京ガス(東京)を破り、2回戦へ進出した。 観客席には、来月から秋季キャンプに備える、OBの阪神中野拓夢内野手(28)と富田蓮投手(23)が観戦。熱戦を見守った。 3回は下位打線の連打で好機を広げて先制した。1死から8番西川尚希捕手(28=青学大)の左前打、9番斎藤育輝内野手(24)の左翼線への二塁打でつなぎ、1死一、三塁で1番豊住康太外野手(30=鹿児島実)が初球を捉え、右前適時打で先制。西川は同点の4回1死一、二塁の右前適時打で勝ち越しに成功した。 なお、守備では9回にアクシデントが発生。1死二塁で右翼手の豊住が捕球時に体勢を崩し、左肩を負傷。倒れ込み試合は中断。担架に運ばれて交代した。梶山義彦監督(54)は「下位打線がチャンスを作ってくれて勝てたのは大きい。(豊住は負傷時に)相当痛がっていた」と次戦は欠場の方向を示した。 試合後、中野は現在も兄貴分と慕う豊住をねぎらった。「チームに勢いを与えていましたし、相当悔しいと思います。悲しいですけど、少しでも早く戻ってほしいです」。大学の後輩で遊撃の斎藤には「大舞台で活躍するのはうれしいですし、守備も落ち着いて守っていた。これに満足することなく、次もチームに勢いを与えられるよう頑張ってほしい」。斎藤は「目標の拓夢さんのように、勝負強いバッターに、守備は難しい打球でもアウトにしたい」とエールを受け取った。 富田は、在籍時に女房役の西川の4打数2安打1打点の活躍を喜んだ。「『試合前に打つで~』と有言実行していたので、さすがでしたね!」と声を弾ませ、投打がかみ合う結果に「強いな~と思いましたし、刺激をもらいました。来月の高知キャンプで自分もレベルアップできるように頑張りたい」と意気込んだ。