イスラエルとレバノンが停戦合意、攻撃応酬に区切り 米大統領が発表
イスラエルと隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘をめぐり、バイデン米大統領は26日、イスラエルとレバノンの両国政府が停戦に合意したと発表した。実行されれば、昨年10月にパレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まって以来、14カ月近く続いている攻撃の応酬に区切りがつく。 【写真】米ワシントンのホワイトハウスで2024年11月26日、演説したバイデン大統領=AP 米国は停戦の仲介に取り組んできた。バイデン氏や米政権高官によると、両国政府が受け入れた米国の停戦案では、イスラエルとレバノンの国境での戦闘は現地時間27日午前4時に停止するとしている。今後60日の間に、レバノン南部からイスラエル軍が南方に移動してイスラエル国内へと戻り、ヒズボラはリタニ川の北部に撤退する。これにより空白となる地域は、紛争に参加してこなかったレバノン軍が展開する。 バイデン氏は両国の合意は「恒久的な停戦を目的としたものだ」と述べる一方、「ヒズボラやその他の者が合意を破り、イスラエルに直接的な脅威をもたらすようなことがあれば、イスラエルには国際法にのっとった自衛の権利がある」とも強調した。
朝日新聞社