『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシー監督の最新作『BETTER MAN／ベター・マン』

ヒュー・ジャックマンが主演を務めた『グレイテスト・ショーマン』(17)で世界中の観客を魅了したマイケル・グレイシー監督。その最新作となる『BETTER MAN／ベター・マン』が2025年3月28日(金)に公開されることが決定した。 【写真を見る】ヒュー・ジャックマンが実在した興行師P・T・バーナムを演じた『グレイテスト・ショーマン』 グレイシー監督が新作の主人公に選んだのは、イギリスのポップスター、ロビー・ウィリアムス。1990年にボーイズグループ「テイク・ザット」のメンバーとしてデビューし、その後、ソロアーティストとして世界的な成功を収めた人物だ。ウィリアムスの人生を本作では、観る者を夢中にする斬新な映像表現で描き切っていく。タイトルの『BETTER MAN』とは、ウィリアムスの代表曲の一つである「Better Man」に由来し、彼の音楽キャリアと個人的な成長の軌跡を象徴している1曲としてファンからも熱い支持を集めている。 『グレイテスト・ショーマン』で見せた、異端の存在を強く美しく捉える演出手腕と音楽性は本作でも存分に発揮。スピード感満載のLIVEパフォーマンスやエモーショナルなドラマを絶妙なバランスで紡ぐ気鋭の映像作家、グレイシー監督による、前例のない大胆な映像表現が、ウィリアムスの内なる葛藤や成長、そして彼を取り巻く激動の音楽業界の狂おしさまでも、規格外の想像力で鮮やかすぎるほどに映し出す。従来のミュージカル映画の概念を覆す斬新な表現方法に、普遍的な人間ドラマが融合し、人生の喜びや苦悩、そして希望を感じさせる感動のミュージカル・エンタテインメントに仕上がっている。 『グレイテスト・ショーマン』で力強いメッセージと感動的な音楽で観客の心を打ったグレイシー監督が、本作で伝えたいメッセージとは？『BETTER MAN／ベター・マン』の続報に期待してほしい。 文/平尾嘉浩