タンス預金が「150万円」あります。新紙幣に交換して子どもに譲りたいですが、“手数料”はかかるでしょうか? なにか注意点はありますか?
2024年7月から、新紙幣(一万円券・五千円券・千円券)が発行されています。新たな図柄の紙幣を手に取り、わくわくしたという人も多いでしょう。 新紙幣発行により期待されるのが、眠っているタンス預金の活用が促進されることです。引き続き旧紙幣は使用できますが、タンス預金をしている人がそれらを新紙幣に交換し、その際子どもに譲るなど新たな使い道を検討するきっかけとなるかもしれません。 本記事では、事例として、タンス預金150万円を全て新紙幣に交換し、子どもに譲ることが可能かどうか説明したうえで、税金面での注意点について解説します。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
新紙幣への交換には手数料がかかる場合がある
旧紙幣を新紙幣に交換する場合はもちろん、1万円札を千円札に両替するような場合でも、手数料がかかる場合があります。 手数料の設定の仕方は銀行によってさまざまです。例えば、みずほ銀行では、みずほ銀行の口座を持っていれば窓口の両替について10枚までは1日1回無料です。また、三井住友銀行では、窓口で10枚までを両替する場合、三井住友銀行の口座を持っていると220円、持っていなければ330円の手数料を支払う必要があります。 新紙幣に交換する場合も、まずは取引のある銀行でどれくらい手数料がかかるかを確認しておきましょう。
新紙幣150枚の交換はできない可能性がある
新紙幣の流通は2024年7月に始まったばかりですので、現在は旧紙幣と新紙幣の両方が使われている状態です。銀行窓口で「全て新紙幣に交換して」と要望しても、交換できない場合もあります。 例えば、三井住友銀行では、現金の引き出しについては、窓口・ATMともに「新紙幣と従来の紙幣が混在します」としており、新紙幣を指定した引き出しは不可です。また、両替においても、「新券を指定しない両替の場合、新紙幣と従来の紙幣が混在します」としています。 また、顧客が新紙幣のみを希望しても、新紙幣の枚数を制限する場合があるとしている銀行もあるようです。 新紙幣が流通し始めたばかりの現在、希望する枚数全てを新紙幣に交換することができない可能性も十分あるでしょう。