F1、アジアでのレース拡大を目指す? タイや韓国、インドネシアが候補地か
F1は、シリーズへの世界的な関心の高まりを受けて、アメリカ以外の地域、特にアジアでのレース拡大を目指している。 【ギャラリー】今年も鈴鹿はアツいぞ!! F1日本GPに”クリエイティブな”ファンが集結 モナコGPの木曜日夜に行なわれた『F1 in Depth』イベントで、F1のオーナーであるリバティ・メディアのグレッグ・マフェイCEOは中国GPの成功が可能性を示したと語った。 「今年、4年ぶりに中国GPを開催できたことは幸運だった」 「とても成功した。中国人ドライバー(ザウバーの周冠宇)の登場で中国への関心が爆発的に高まったこともある」 「重要なのは、その国出身のドライバーやチームがあることで、文化的なアイデンティティが見えてくるということだ。中国での成長を見るのは素晴らしいことだ」 「しかし、多くの都市から関心が寄せられているように、アジア全体からも多くの関心がある。アジアではご指摘の通り、タイ、ソウル、そしてインドネシアからも関心が寄せられている。F1レースを望んでいる場所はたくさんある」 「我々はファンがどこに居るのか、どこで開催できるのか、誰が素晴らしいレースを運営できるのか、そして誰が率直に言ってレースを開催する余裕があるのか……そういった円が交差する場所を本当に探してきた」 「(中国と並んで)東南アジアで2戦目のレースが開催される可能性は十分にあると思う」 先日のエミリア・ロマーニャGPには、タイのセター・タウィーシン首相が訪問。2026年か2027年にバンコクでストリートレースを開催するよう働きかけている。
ラスベガスGPからの学び
マフェイは『F1 in Depth』イベントにラスベガスGPの代表者らとともに参加し、F1が同イベントのレースプロモーターになるという決断を通して、ファンが何を求めているかをいかに理解するようになったかを説明した。 「我々は本当に多くの点でスポーツを変えてきた」と彼は言う。 「そのひとつは、我々が地元のプロモーターに商品を提供し、彼らがそれを販売するというB2Bビジネスだった。しかし、F1TVのようなものや、ラスベガスのように我々自身がプロモーションを行なっている間に、ますますファンを理解できるようになっている」 「我々は消費者直結のビジネスであり、彼らのニーズを理解している」 「そのおかげで、ラスベガスを含め、時間をかけてよりよい学びを得たり、彼らのニーズに応えたりすることができる。素晴らしいスペクタクルになると思う」 ラスベガスGPは初開催初日に排水溝のカバーが外れるというトラブルがあったものの、成功を収めた。マフェイは2回目のレースがさらに良いものになることを期待していると語った。 「ほぼ同じか、それ以上のレースができることを願っている。早々に路面に問題が生じるようなことがなければ良いんだけど! 昨年は早すぎて心が痛んだよ」 「そのスペクタクルが素晴らしいものであることを願うばかりだ。場合によっては、我々はとても素早く動くことができるから、物事を最適化し、より効率的に行なうことを学ぶだろう」 「私はラスベガスGPのチームとパートナーたちを本当に信頼している。文字通りゼロの状態から15ヵ月でレースを行なったのだから」 「次はもっとスマートになると思う。そして、より効率的になり、おそらく地域社会への混乱も少なくなるだろ」
Jonathan Noble