5セットの勝率は現役最高!アジア人男子として”大会最年長勝利”の錦織圭に海外注目「勝負強さは健在」
やはり抜群の勝負強さだ。 現地5月26日、全仏オープンテニスの男子シングルス1回戦が行われ、プロテクトランキング(負傷などで長期離脱を余儀なくされた選手への救済措置)で本戦出場している世界ランク350位の錦織圭は、予選勝者で同166位のガブリエル・ディアロ(カナダ)と対戦。7-5、7-6(7-3)、3-6、1-6、7-5で勝利し、2021年以来の大会2回戦進出を決めた。 【動画】錦織圭が2年9か月ぶりにグランドスラムで勝利!4時間22分の死闘のハイライトを見る 股関節や足首、膝など度重なる故障に悩まされ、今季の大会出場が3月のマイアミ・オープンのみと、ツアーの最前線から遠ざかっていた錦織。ただこの日は、ブランクがあるなかでも要所を抑え、4時間22分の死闘を制した。グランドスラム白星を飾るのは、3回戦に進出した21年9月の全米オープン以来、2年9か月ぶりだ。 この結果を受け、ATP公式サイトは、「21年の全米オープン以来となるグランドスラムの試合は、記念すべきものとなった」と報道。「5セットの28勝7敗、勝率80%は、77.8%のアドリアン・マナリノ(フランス)、77.6%のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を上回る現役最高の数字」「ニシコリの勝負強さは健在だ」と賛辞を送っていた。 また、英専門データサイト『OptaAce』の公式X(旧ツイッター)によると、34歳148日での全仏オープン本戦勝利は、「アジア人の男子選手としてオープン化(1968年のプロ解禁)以降、大会最年長記録」とのこと。34歳以上の男女アジア人選手では、伊達公子、シェイ・スーウェイ(台湾)に次いで3人目の快挙だという。 粘り強いテニスで接戦をものにした錦織。2回戦は、第15シードで世界ランク15位のベン・シェルトン(米国)、同88位ユーゴ・ガストン(フランス)の勝者と対戦する。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]