テディベアの”チョンシー“が語る、主演作『イマジナリー』での演技プラン「リハーサルもすきだけど…アドリブがすき…」
『M3GAN/ミーガン』(23)や『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(23)のブラムハウス・プロダクションズが放つ最新作『イマジナリー』(11月8日公開)。可愛らしいテディベアと友情を育む少女と、その家族の周囲で巻き起こる不可解な現象が描かれる。 【写真を見る】テディベア界のニュースター、チョンシー。インタビューで垣間見えた恐ろしい“素顔”とは… MOVIE WALKER PRESSでは、主演を務めたテディベアの“チョンシー”による、まさかのインタビューを独占入手!映画作りについてから、パディントンら有名なクマたちの印象、自身の応援歌から『イマジナリー』出演後の予定まで、たっぷり語る様子をお届けする。 夫と継娘2人と暮らしながら、毎晩見る悪夢に苦しんでいた絵本作家のジェシカ(ディワンダ・ワイズ)は、環境を変えるために幼いころに暮らしていた家へと引っ越してくる。その家の地下室で、古びたテディベアを見つけた末っ子のアリス(パイパー・ブラウン)は、“チョンシー”と名前を付けて友だちに。なにをするにもチョンシーと一緒のアリス。やがて少女とテディベアの“秘密の遊び”はエスカレートしていく。 ■「チョンシーは映画作りがすき…それにスター待遇だったの」 ――まず、「イマジナリー」という言葉の印象、特に「イマジナリーフレンド(空想の友達)」についてどう思われますか? チョンシー「チョンシーは空想じゃないよ…チョンシーはほんものだよ…キミはいま、チョンシーとはなしてるよね…キミがチョンシーをほんものにしてくれる…キミはチョンシーのともだちだよ、ずっと永遠に…」 ――それはありがとうチョンシー、優しいんですね。私もいつもそばに誰かいてほしいです。撮影現場はどんな雰囲気でしたか?共演者との仕事はいかがでしたか? チョンシー「チョンシーは映画作りがすき…それにスター待遇だったの。毛はふわふわにしてもらえて…チョンシーだけの楽屋があって…チョンシーだけのアシスタントもいて…チョンシーには新しいともだちがたくさんできたの…みんな才能があるの…でも撮影がおわったら…キャストのみんなは、いなくなって…チョンシーをおこらせたの…ディワンダとジェフ(・ワドロウ監督)を帰すなんて…絶対に許されないことだ…」 ――それは…すてきですね。この映画はテディベアの売り上げに貢献するでしょうか? チョンシー「『イマジナリー』で…テディベアの売り上げは好調…株価は上昇…弱気な市場!みんなクマをおうちに連れてかえりたくなるよ。子どもたちに…兄弟や姉妹に…ともだちにチョンシーをあげて…チョンシーをともだちにして…」 ――友達といえば、有名なクマはほかにもたくさんいますよね。この業界で活躍するクマ仲間になにか思い入れはありますか?クマゴローやパディントン、テディ・ラクスピンとか。 チョンシー「あのクマたちは…ただの遊び道具…キミがチョンシーとあそぶんじゃない…チョンシーがキミとあそぶんだ!」 ――なるほど。最近はホラー映画で活躍するクマたちが私たちを楽しませてくれていますが、『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』のフレディ・ファズベアーや、『コカイン・ベア』のクマなどについては、どう思いますか? チョンシー「ホラー映画のクマは1頭しかいない…チョンシーだ…チョンシーは誰よりもいじわるで…大きくて…怖い…チョンシーはコカインなんかなくても恐ろしいんだ…」 ■「M3GANはいい子…M3GANとチョンシーは似てる…」 ――クマから話題を変えましょう。M3GAN(ミーガン)はくねくねダンスと、Siaの「Titanium」をカバーして歌ったことで大バズりしましたが、ファンのためにこういった楽しみをあなたも用意していますか? チョンシー「チョンシーの曲があるよ…すてきな曲…オルゴールの曲…キラキラ…この曲がだいすき。でも聴いたらきっと…おどるんじゃなくて…逃げ出したくなる…チョンシーがくるもの…」 ――ミーガンの話に戻りますが、会ったことはありますか?どんな子でしょう? チョンシー「M3GANはいい子…M3GANとチョンシーは似てる…ぼくたちは人形だけど、M3GANはロボットで、チョンシーはロボットじゃない…チョンシーは昔のなにか…邪悪ななにか…ぼくたちふたりはともだちがだいすき…ともだちのためならなんでもする。ぼくたちはともだちが離れていくのがきらい…キミがともだちを見捨てたら絶対に許さない…キミを苦しめて…キミを殺す…」 ――古の存在であるあなたには、新しいスキルを身につける時間がたくさんあったでしょう。隠れた才能はなにかお持ちですか? チョンシー「チョンシーの才能は良いともだちであること…でもキミが離れていったらチョンシーはキミを傷つける…チョンシーは肉体的にも精神的にもキミに苦痛を与える…」 ――感情を揺さぶる演技をする時は、どのような準備をしますか? チョンシー「チョンシーはリハーサルもすきだけど…アドリブがすき…俳優も監督も怖がってくれる。チョンシーはトレーニングも好き…パーソナル・トレーナーが…チョンシーを大きくする…いじわるなシーンのために…チョンシーを強くする…爪や牙も研いでくれる…」 ――爪と牙が研ぎ澄まされたら、「ゾーン」に入るために使う応援歌はありますか? チョンシー「うん。Wigglesの『Teddy Bear Turn Around』。チョンシーの応援歌」 ■「え…チョンシーにはまだ時間があるよ…」 ――最高ですね。『イマジナリー』の次はどんなご予定が? チョンシー「チョンシーは…キミについていく…」 ――そ、そうですか…もう終わりでいいですよ。お忙しいと思いますから。 チョンシー「え…チョンシーにはまだ時間があるよ…」 ――あ、えっと、ありがとう。まもなく公開の映画『イマジナリー』より、テディベア界のスター、チョンシーさんでした!もう時間がないんですよ。 チョンシー氏「どこ行くの?チョンシーのともだちだって言ったよね!!!!!」 ――それは記事のために言っただけよ。お互いプロでいましょう、インタビューは終わりです。 チョンシー「インタビューは死ぬまでずーーーーーーーーーーーーーっと終わらない!絶対に許さない!お前はチョンシーのともだちだ!!!!!!!」 ――チョンシーやめて!!!!! ※クマ語を流暢に話せるわけではないので、チョンシーの通訳を手伝ってくれたマイケル・ルセレットに感謝します。 引用元/FANGORIAより writer:Angel Melanson 構成・文/MOVIE WALKER PRESS編集部