熊本電鉄はダイヤを改正し、２月３日から電車を減便すると発表しました。 相次ぐ運転士の退職により現在のダイヤでの運行が困難になったもので、運行本数を３割近く減らす大幅減便となります。 熊本電鉄は３年ほど前から運転士不足が続いていて、本来必要な定員９人に対し、現在は７人の運転士で運行しているといいます。 しかし、１月から２月にかけて３人の運転士が退職することになり、現在のダイヤでの運行が難しくなったということです。 ダイヤ改正は２月３日からで、月曜日から木曜日は現在の１５９本から１２１本に、金曜日は１６１本から１２１本に、土曜日は減便数が最も多く１４８本から９７本に、日曜・祝日は１２０本から９１本に減らします。 トータルで運行本数を約２７パーセント減らす大幅減便となります。 また、始発の時間を最大３０分繰り下げ、終電の時間を最大５５分繰り上げるということです。 さらに、コロナ禍以降、発生していた慢性的な遅延を改善し、運行に余裕を持たせるため藤崎宮前駅から御代志駅までの運行時間を２６分から３１分に変更します。 熊本電鉄は運転士の人数が確保できたらダイヤの再改正を検討するとしていて、「利用者にはご不便をおかけするが、ご理解いただきたい」とコメントしています。 熊本電鉄は運転士の免許取得には１年以上の日数を要するとしていて、当面、減便が続く見通しです。