超長期金利の上昇警戒顕著、発行減少でも過剰感-日銀買い入れ減額も
とはいえ、全ての状況が超長期債市場の暗さを指し示しているわけではない。先週行われた20年債入札は、市場が予想したよりも高い落札価格となり、投資家の需要が堅調であることが示された。
日本債券:20年利付国債の過去の入札結果(表)
ただ、日銀による国債買い入れの減額規模が不透明なほか、円安の影響などで日本のインフレ率が上昇しており、超長期債の上昇は短命に終わるかもしれない。
みずほ証券金融市場部の大森翔央輝チーフデスクストラテジストは、今後も「入札は堅調な結果になるかもしれないが、長い目で見れば超長期債の利回りは高くなるだろう」と予測。「20年債のようなセクターは発行額が大幅に減少しない限り、アンダーパフォームするだろう」とみている。
関連記事
日銀の国債購入減額計画と利上げの同時決定、3割超が予想-サーベイ
日銀、「債券市場参加者会合」を7月9日と10日に開催
--取材協力:日高正裕、船曳三郎.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Masaki Kondo