アイスが美味しい。心地良い空間に自然と笑みがこぼれるカフェ「SUHO」(駒場東大前)
そう話すのはオーナーの守口駿介さん。白金をはじめ都内に4店舗構える人気ハンバーガー店「Burger Mania」、サンドイッチ店「DAY & NIGHT」、サラダ専門店「HAPPY HOUR」など数々の人気店を手掛ける方です。
まだ多くの人に認知されていない「青果ミコト屋」のアイスを広めたい
前述した、アイスを仕入れている八百屋“青果ミコト屋”。店主とは、フットサルなどを一緒にする仲だそうで、公私ともにお付き合いがあるのだとか。 守口さん 「全国を旅して回り、生産者に会いに行き、野菜だけじゃなくて、彼らが気持ちいいと思うものや美しいものに触れてそれを紹介している八百屋です。そういった取り組みにすごく共感していました。そんな高品質な野菜を私がやっているサンドイッチ店“DAY & NIGHT”で提供するには価格面で難しく、協力したくてもできない状況でした。そんな中、青果ミコト屋が規格外の野菜や果物を使ったアイス事業を新たに始められ、どんなカフェにしていくか考えたときに、このアイスを使いたいと思いました」
形が不揃いでロスになってしまう野菜や果物を使って作られるクラフトなアイスクリーム。安定剤や乳化剤も不使用なので安心して食べられるのも魅力の一つ。他にもコーヒーは3店舗程の豆を取り扱うなど、オーナー守口さんが今まで出会ってきた縁や出会いが形になったお店です。
店名「SUHO(スーホ)」に込められた思いとは
江戸時代に幕府の馬の調教場があった駒場。店名も馬にちなみ、絵本で知られている「スーホの白い馬」のように長く愛されるお店にしたいという想いが込められています。そんな自ら店頭で接客もされているオーナー・守口さんがこのお店で最も大切にしていることは“気持ちの良い空間作り”です。
基本写真撮影禁止という苦渋の選択
同店は「基本写真撮影禁止」。“気持ちの良い空間作り”の上で苦渋な決断だったのだそう。 守口さん 「自分のお店はSNSやメディアと一緒に成長してきました。有難い事に雑誌に取り上げて貰う機会もありました。また商品がバズリ、それ目当てに来てくださる方もいました。その一方で、写真を撮るためにテーブルでずっと放置されたままの料理やドリンクもあり、“美味しいものは美味しいタイミングで食べてほしい”ので、このようなルールにしました」