戦力外で退団しても 他球団で開花が予想される選手7人 「将来のエース」と言われた21歳も
■ファームで最優秀防御率のタイトル 左腕の三浦瑞樹も他球団から熱視線を送られている。22年育成ドラフト4位で入団し、今年7月に支配下登録。1軍では5試合に登板して無失点。2軍では防御率1.60で最優秀防御率のタイトルを獲得した。来季の飛躍が期待されたが、戦力外通告を受け、育成契約を打診されたが、返答を保留している。 スポーツ紙デスクは「先発の左腕が不足している球団は欲しいでしょう。三浦の魅力はゲームメイク能力。身長174センチと恵まれた体格ではなく抜きん出た球種はないが、制球力が安定しているので状態が悪い時も試合を作る。今季1軍での登板内容は決して良いものではなかったが、走者を背負っても落ちつたマウンドさばきで無失点に抑えています。同じ左腕の大竹耕太郎のように、獲得に乗り出した球団で大化けする可能性があります」 ソフトバンク以外の今オフの退団組にも、他球団から声がかかりそうな選手はいる。 ■日本一に貢献した右腕は楽天が検討 即戦力右腕として期待できるのが、阪神の戦力構想から外れた加治屋蓮だ。今季は13試合登板で防御率4.50と1軍に定着できなかったが、昨季は51試合登板で16ホールド、防御率2.56の好成績でリーグ制覇、日本一に貢献した。球威十分の直球にカットボール、スプリットを織り交ぜて打者を打ち取る術を知っている。一部のスポーツ紙で楽天が獲得を検討していることが報じられた。 ■変則左腕を他球団コーチが高評価 阪神では変則左腕の岩田将貴も、他球団の打撃コーチが「1軍で通用すると思いますよ」と太鼓判を押す。サイドスローから直球と多彩なスライダーを投げ分け、今季はウエスタンリーグで46試合登板し、1勝2敗、防御率2.11。安定した投球を続けていたが、プロ4年間で1軍のマウンドに上がることは叶わず、戦力構想から外れた。 「クロスステップで踏み込んでくるので左打者は怖さを感じます。右打者に聞いても打ちづらいと。スライダーの軌道が独特なので、芯を外されて凡打になるケースを見てきました。投球スタイルのイメージは高梨雄平(巨人)に近いですね。1軍のリリーバーで戦力になると思いますよ」(前出の他球団打撃コーチ)