【日経平均株価考察】衆院選で与党が過半数割れ。日本株は当面、軟調か
主要な移動平均線を割り込む
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線を回復しており、さらなる上昇が期待されるところでした。ただし、移動平均線が1か所に収れんするような形になっていました。先週は週初から陰線が続き、週末にはこれらの移動平均線をいずれも割ってしまいました。 今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はあまりよくありません。直近の押し安値である10月2日の安値(3万7651円)に近づいています。ここで反発できなければ、9月9日の安値(3万5247円)あたりが視野に入って、さらに軟調になる可能性があります。 まずは今週、移動平均線を回復できるかどうか注目したいところです。ただし、移動平均線が収れんしていることから、ローソク足の実体がこれらを短期的に上下することもあります。上だから買い、下だから売りとあわてて売買するのではなく、中長期的なトレンドも見極めながら判断したいところです。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃