断捨離歴の長い私が辿り着いたクローゼットの育て方。ときめきだけでは服は減らない
20年ほど、引越しを繰り返す生活を送ってきました。 北半球と南半球、冷帯から熱帯エリアまで色々と住んでいたので、衣類の断捨離は頻繁に行なってきたつもりです。 断捨離歴の長い私が辿り着いたクローゼットの育て方。ときめきだけでは服は減らない でも、生活をリセットできる引越しを繰り返しているのに、断捨離が終わらないのは自分の断捨離基準がズレているからなんじゃないかと思ったのです。 そこで、自分が試した断捨離メソッドを振り返りつつ、なぜうまくいかなかったのかを掘り下げたうえで、今は「来年も着たいかどうか」を基準にしてクローゼットづくりをしています。 この記事では、私が参考にしたメソッドとうまくいかなかった理由、そして行き着いた片付け方法について書いていきます。
ときめきだけでは服は減らない
アイテムにときめきを感じるか否かで手放す判断をする「こんまりメソッド」。Netflixで番組がつくられるほど広く知られる方法です。 私は断捨離をはじめたばかりの頃に、こんまりメソッドを試しました。 この方法は「家にある余分なものを減らす」点においては効果的です。 しかし、ときめくけれどクローゼットをスッキリさせるためには諦めた方が良い、ということも理解しておかないと新たに物が増えます。 私は、自分のときめきを重視したあまり、写実的な動物もののプリントTシャツを集めるようになって、仕事服と動物プリントTシャツが混在する…というコーディネートしにくいクローゼットになりました。
クローゼットにはときめくアイテムが10着以上
『フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣~』という本が大ヒットしたのをご存知でしょうか。 これは、アメリカからパリに留学した女性が、フランス家屋のクローゼットの小ささに驚いたことをきっかけに、服選びを見直した経験を綴った本です。 この本が出版された頃、「カプセルワードローブ」や「エッセンシャルワードローブ」なる言葉が流行り、揃えたいアイテム〇選が紹介されるようになりました。 〇選に出てくるのは、トレンチコート、ボーダーシャツ、ジーンズ、ブラックワンピースといった普遍的なアイテムばかり。 確かに素敵ですが、そのまま着ても紋切り型になるだけ。時間が経つと、個性を出すために「ときめくアイテム」を追加するようになりました。 結果、ときめくアイテムの自己主張が強すぎてカプセルワードローブは崩壊……。 ベーシックとときめきが10着以上入った混沌としたクローゼットが完成しただけでした。