永瀬廉、「腰が抜けてしまった」津田健次郎のイケボに衝撃!コンディション最高の状態で『ふれる。』初日を迎え「うれしい」と笑顔あふれる
オリジナル長編アニメーション映画『ふれる。』の初日舞台挨拶が10月4日にTOHOシネマズ新宿で行われ、永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎、皆川猿時、津田健次郎、長井龍雪監督が出席した。 【写真を見る】『ふれる。』の初日舞台挨拶で客席に手を振った永瀬廉 本作は『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(13)、『心が叫びたがってるんだ。』(15)、『空の青さを知る人よ』(19)の青春三部作でタッグを組んだ長井監督、脚本の岡田麿里、キャラクターデザイン&総作画監督の田中将賀が再集結したオリジナル長編アニメーション。不思議な生き物「ふれる」と暮らす青年、小野田秋(声:永瀬)、祖父江諒(声:坂東)、井ノ原優太(声:前田)の友情物語だ。 舞台挨拶冒頭では、主題歌「モノトーン」を手がけたYOASOBIからビデオメッセージが到着。メッセージでAyaseは「僕自身の経験や思い出をふんだんに盛り込んで、映画とリンクさせて作っていった、想いを込めた楽曲です」、ikuraは「長編映画とのタイアップは初めてということで、すごく思い入れもありワクワクうれしい気持ちでいっぱいす。Ayaseさんの想いを受け継ぎながら、私自身の想いもしっかり歌に乗せさせていただきました」とコメント。スクリーンを見上げてメッセージに聞き入っていた永瀬は、「すごい!うれしい!」と声を弾ませていた。 本作の魅力について話が及ぶと、永瀬は「SNSという便利なものが発達したからこそ、自分の言葉で伝えるという大事な部分が薄れているのかなと痛感した。それをやさしく諭してくれるような魅力がある」とコミュニケーションについて考えるきっかけになった様子。坂東も「脚本を読み進めていくなかで、いままで自分が関わってきた人たちの顔が思い浮かんだ。『あの時こう言えばよかったな』『ああいう言葉をもらったから、いまの自分がいるな』とリンクしながら読み進めた」、前田も「みんな、人間関係で悩んだことがあると思う。いろいろなキャラクターがいろいろな想いを抱えていて、誰かに感情移入できる作品。観終わった後に、大切な人に感謝の気持ちを伝えられるような作品になった」と自分自身を重ねながら、全力で声を吹き込んだと話していた。 服飾専門学校の副担任で優太を気にかける島田公平役を演じたのが津田で、津田が「島田役の津田健次郎です。短い時間ですがぜひ楽しんで帰ってください」と挨拶を始めると、そのイケボぶりに会場がどよめく場面も。これには永瀬も「腰が抜けてしまった。急にイケボが流れてきちゃったから」と楽しそうな笑顔を見せた。さらにオーディションで選ばれた永瀬、坂東、前田の演技について、津田は「(キャラクター)3人それぞれが仲良くやってきて、違う道を歩んでいて。その個性も全然違う。お三方が揺れ方みたいなものを等身大で演じられていて、生っぽくこちらに伝わってきた」としみじみ。続けて「彼らがイライラする時は、こっちもイライラするし、解放されていく時は解放されるし、楽しくなれる。見ていて応援したくなる3人だった」と気持ちを寄せられるような演技をしたキャスト陣を称えると、永瀬は「心に“ふれて”くるなあ。ありがてぇ」と喜びをあふれさせていた。 また秋、諒、優太の学童時代の恩師である脇田役を演じた皆川は、劇場アニメーションの声優に初挑戦した。皆川は「53歳ですが、歳をとってから初めてのことってあるんだなと思ってすごくうれしかったです。すごくドキドキしました!」と緊張しきり。永瀬から「こんな先生がいてほしいなと思った」と声をかけられると、「ええ~うれしい!」と満面の笑みを見せていた。 だんだんとアニメーション映画が完成していく過程を味わったという永瀬は、「言葉にならないくらいうれしかった。完成されていく様を間近で、肌で感じられた。毎日楽しみでした」と充実の表情。「今日は朝から電波ジャックをしていて、舞台挨拶まで時間があったので、歯のクリーニングとホワイトニングに行って。非常にコンディションのいい状態で初日を迎えられている。その状態で迎えられてうれしい」と明かして会場の笑いを誘いながら、「これからたくさんの方に観ていただけるワクワクもある。受けた気持ち、衝撃、感動をそれぞれ大切な方に伝えていただいて、みんなで気持ち、感動を共有していただけたら」とメッセージを送った。長井監督は「ステキなキャストに集まっていただき、とても幸せな作品になった。心に“ふれる”ものがあれば、愛していただければ」と願いを込めていた。 取材・文/成田おり枝