中村橋之助が作曲家の生涯演じる「シンペイ」場面写真公開、染谷俊之は沢田正二郎に「感謝の思い」
中村橋之助が主演を務める映画「シンペイ~歌こそすべて」のポスターと場面写真が公開された。 【画像】映画「シンペイ~歌こそすべて」より、中村橋之助演じる中山晋平。(他11件) 「シンペイ~歌こそすべて」は、「ゴンドラの唄」「シャボン玉」「てるてる坊主」といった約2000曲もの童謡、歌謡曲、音頭、民謡を生み出した作曲家・中山晋平の生涯を描く作品。映画初出演にして初主演を担う橋之助が、中山の18歳から亡くなる65歳までを演じる。 併せて、中山を取り巻く人々を演じる志田未来、渡辺大、染谷俊之、三浦貴大のコメントが到着した。芸術座を経て新国劇を創設した俳優・沢田正二郎役を務める染谷は「役者として大大大先輩である沢田正二郎さんの役を務めさせて頂き、大変光栄です。僕も舞台で殺陣などをする機会があるのですが、その殺陣を大衆演劇のスタイルとして確立した方で、今の演劇の形があるのは沢田正二郎さんのおかげと思うと感謝の思いでいっぱいです」と語る。そして「都内にお墓があるという事で、撮影が始まる前にお墓参りをし、演じさせて頂く思いを伝えて、撮影が終わってからもう一度行き、感謝の気持ちをお伝えしました。神山(征二郎)監督の元、とても素敵な作品になっていると思います。ぜひ映画館でご覧ください!」と呼びかけた。 映画「シンペイ~歌こそすべて」では、監督を神山征二郎、脚本を加藤正人と神山が担当。エンディングテーマ「ゴンドラの唄」を上條恒彦が歌う。本作は来年1月10日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほかでロードショーされる。なお、中山ゆかりの地・長野では11月22日に先行公開される。 ■ 志田未来コメント 脚本を読んだ時、誰もが一度は聴いたことのある、長い時代愛され続けてきた数々の名曲の裏には、たくさんの人の思いが詰まって完成されているんだと知り、温かい気持ちになりました。 演じさせていただいた敏子は、一途に晋平さんを愛していらっしゃって、当時の日本女性を象徴するかのような凛とした女性だと感じていました。映画の中で実際に年齢を重ねていく役どころでもありましたので、しっかりと差を見せられるように意識して演じていました。特に大切にしていたのは、晋平さんと出会ったころの初々しさです。 養子に迎える女の子が歌を歌うシーンは実際に現場でも親心のような気持ちになっていました。その敏子の見守る姿からの歌や子供たちへの愛情などを感じでいただきたいと思っています。 音楽を題材にしている映画ですので、ぜひ、劇場のほうに足を運んでいただき五感でこの映画を楽しんでいただけたら嬉しいです。 ■ 渡辺大コメント 西條八十氏といえば、夏のお祭りや神宮球場では今や欠かせない、誰でもどこかで聞いたことのある名曲、「東京音頭」の作詞家として存じ上げておりました。西條八十氏は当時は恐らくとてもモダンでまた、そこはかとなくセンセーションを起こそうと挑戦的になっていた方だったと思います。 曲作りにあたり感覚を研ぎ澄ませ、また当時の検閲にも負けず、中山晋平氏と鎬(しのぎ)を削った場面は僕の大好きなシーンの1つです。そこで芽生える友情も見ていただけたら嬉しいです。 ぜひ劇場でご覧下さい。 ■ 三浦貴大コメント 実在する人物を演じるのは、大変な緊張感がありました。 それも、誰もが知る歌を作り出した、野口雨情という人物を演じるにはずいぶん頭を悩ませました。 軽やかで、温かい人物でありながら、歌への情熱は強く持っている。 ひとつひとつ、口調、仕草にいたるまで丁寧に演じていきました。 中山さん、西條さんと共にいるシーンに特に注目していただきたいです。 是非劇場で御覧ください。 (c)「シンペイ」製作委員会2024