長岡京市役所を表敬訪問した植木さん（中央）

　8月に長崎県で開かれた全国高校総合体育大会（インターハイ）の重量挙げ女子59キロ級で、京都府長岡京市在住の鳥羽高3年植木友香さん（18）がジャークで優勝、スナッチとのトータルで2位と好成績を残した。このほど市役所を表敬訪問し、中小路健吾市長や白石多津子市議会議長に喜びを報告した。 　インターハイでは、床にあるバーベルを一気に頭上まで持ち上げて立ち上がる種目のスナッチで自己記録に並ぶ69キロをマークし、3位に。バーベルを上げるまで二つの動作があるジャークで出場選手中最も重い89キロを持ち上げた。トータルで2位となり、「チームメートと目標にした団体での全国優勝はできず悔しいが、ジャークだけでも優勝できてよかった」とはにかんだ。 　植木さんは長岡第九小、長岡第三中を経て鳥羽高に進学。中学時代は陸上部で砲丸投げに取り組んでいたが、同高の学校説明会・部活動見学に訪れた際に勧誘され、中3の秋から重量挙げを始めた。 　入学当初は他校の1学年上の別階級に、日本記録や高校記録をマークするトップ選手が多く、「合宿で一緒になった時にいろいろ教えてもらい、自分で練習内容を考えている点が刺激になった」と話す。今夏のインターハイで64キロ級ジャークを制した須賀日和選手ら同じ高校の同級生とも励まし合い、力をつけた。 　重量挙げは体重別の競技のため、一部では勝利を求めて無理な減量で体調を崩す選手もいるが、植木さんは「自分の体に合っているなと思える体重を考えると、59キロ級がいい。体重を落とさないよう、ごはんはしっかり食べます」と自分と向き合いながら競技に取り組んできた。大学でも続ける方向で、「自分でしっかりと考えて練習し、パフォーマンスを発揮できる選手になりたい」と思い描いた。